メガトレンド2014-2023 DVD

社会、産業、技術、生活、グローバル化、価値観…変化を予測し、経営・事業戦略立案の土台となる 「メガトレンド」をつかむ

 ビジネスとは「市場が求める価値」を仕様に翻訳し、その提供手段のコストパフォーマンスを最適化する行為を積み上げたものです。世の移り変わりとともに、その市場も手段も変化します。
 我が国の国民は少子・高齢化し、社会は成熟を遂げ、同時に次代を牽引する主役技術も移り変わってきました。日本が新興国として飛躍を遂げた高度成長期は、産業を牽引する主役技術が電子〜化学から情報〜サービスへ移行する時期に重なり、それを支えた団塊世代の価値観は、消費や競争を美徳としていました。今や成長活力の源泉はアジアへ移り、ビッグデータやニューロといった最先端の科学がサービス分野にも挑み始めています。時代は確実に転回しています。
 ようやく先達の欧米諸国と同様の成熟モードに達した我が国は、自らの手で価値を定義すべき立場に初めて置かれ、戸惑っています。しかし、立ち止まっている暇はありません。日本が牧歌的な製造業のフェーズを脱して、新次元のサービス産業を柱とする社会に生まれ変わるのは、歴史の必然です。この変化を先導すべき企業の経営企画・戦略部門は、現場から上がってきた戦況報告を、経営幹部が納得する見栄えの良い書類に焼き直す調整係に甘んじてはいられないのです。
 表面に現れない「新しい価値」を見通すためには、大きな価値の流れを俯瞰し、相互の因果の関係をメタなメカニズムとして理解するプロセスが必須になります。個別の分野に閉じ込もった発想から抜け出し、人文科学、社会科学、自然科学というレベルにまで視座を高めて物事を捉える思考回路が求められるのです。それは一見遠回りで、学究的に見える作業であるが故に、目の前の激務に忙殺される経営者・実務者には敬遠されがちです。しかし、その場しのぎの打ち手を積み上げても、他に先んじた革新的な価値は生まれません。時代の底流を見抜く深い洞察こそ、新規事業の成功につながる一番の近道なのです。
 本書は、未来を考える上での基本的な思考プロセスを確認し、メガトレンドを抽出する手法を確立したうえで、主要なメガトレンドをメタ解析の考え方を用いて予測します。皆様が事業戦略や経営戦略を立案する上で、本レポートを戦略ツールとしてご活用いただけると幸いです。

川口 盛之助

川口 盛之助(かわぐち・もりのすけ)株式会社 盛之助代表取締役社長


『メガトレンド2014-2023』の予測プロセス

膨大な情報や統計データをインプットし、メタ解析。人・社会・技術のライフサイクルの視点で顕在化する未来の「価値」を抽出し、50テーマのメガトレンドに収斂。独自の予測方程式を活用し、産業・社会の未来像を提示します。

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メガトレンド50項目を文と図表でわかりやすく予測 [抜粋] 第6章 ポスト工業社会:サービス化の時代には人の心を知りたい

 ポスト工業化社会として、サービス化の時代が到来したと言われて久しい。モノづくりのサービス産業化はもちろん、従来のサービス産業も更にメタなサービスを求めて、ビジネスモデルを進化させなければならない。
 押し寄せるサービス化の潮流は、既存の製造業のビジネスモデルや企業の在り方を劇的に組み変えていく。技術がコモディティ化し、製造を受託するサービスが台頭した結果、メーカーの自社ブランド製品は苦境に追い込まれている。製造受託業者の力を借りた小売り業者が、プライベートブランドで攻め込んできたからだ。生産機能だけでなく、あらゆるビジネスプロセスをアウトソーシングできる時代が迫っている。何でも外注できる時代に、自社の価値はどこにあるのか?すべての企業は、社内に残すべき本質的な業務とは何かを真剣に考えなければならない。
 製造業の前に立ちふさがったはずの量販店も、eコマースの攻勢の前には旗色が悪い。eコマース業者は、ウェブトラッキングなどの最新技術でユーザーの行動履歴を精緻に把握し、レコメンド広告を狙い撃ちして購買意欲を掻き立てるからだ。もはや広告は製品と表裏一体であり、顧客の購買履歴は売買の対象になった。極論すれば、販売する製品は顧客の行動パターンをあぶり出す装置と化しつつある。サービス化の行き着く先には、顧客の行動を逐一記録・推測する、データセントリックの時代が待っているのだ。
 本書の第6章では、サービス化のパターンをいくつかに類型化し、業界や商材をまたいで生じる普遍的な潮流を取り上げて分析する。古い世代は取り残されてしまいそうなダイナミックな環境変化は、その中で生まれ育つ若い世代に、根本的に異質な仕事観、組織観、価値観を植え付ける。彼らこそ、真に新しい事業モデルを生み出す担い手なのだ。その心を探るためには、考察する領域を、自然科学、社会科学、人文科学の複眼視点で眺めることがますます重要になるだろう。

メガトレンド図

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