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情報・通信

記者のつぶやき

低価格ミニノートPCをパソコン初心者にオススメしますか?

2008年10月22日

 現在、「Netbook」や「ULCPC」と呼ばれる、低価格ミニノート・パソコンの人気が急上昇している。

 同ジャンルのパソコンの代表は、言うまでもなく台湾ASUSTeK Computerの「Eee PC」。Eee PC以外にも、日本ヒューレット・パッカードの「HP 2133 Mini-Note PC」やデルの「Inspiron Mini 9」などがあり、国内メーカーも、ついに東芝とNECが参入する。東芝はAtomプロセッサー搭載の低価格ミニノート「NB100」を10月下旬に発売。NECも「LaVie Light BL/100RA」を11月6日に発売する。

 このように、低価格ミニノートは今後のパソコンの主要なジャンルの一つになっていくだろう。そして筆者には、これにより新たな悩みが生じることになると感じている。この低価格ミニノートを「パソコン初心者にオススメするか否か」である。

 IT系の編集の仕事をしているせいか筆者は、友人・知人、ご近所の方などから、パソコンの購入やパソコンに関するトラブルの相談を受けることがよくある。これまでは、初心者のパソコン購入に関しては、ほとんど迷う必要はなかった。大手メーカーの最低ランクのパソコンでも、初心者の利用にはほとんど問題がなかったからだ。

 ところが、低価格ミニノートだとそうはいかない。Webやメール、ちょっとした文章作成など、用途を割り切って使う分には便利だが、それをきちんと理解していないユーザーだと、のちのち不満が生じてくる可能性がある。最も大きいのは光学ドライブがないこと。人とのデータのやり取りはUSBメモリーがあれば問題ないし、ソフトもダウンロード購入できるものが増えているとはいえ、やはり光学ドライブを一つも持っていないと、不便な場面に遭遇する可能性がある。またSSD内蔵のモデルだと、いずれ外付けHDDが必要になってくる可能性が高い。

 販売店の売り方も気になるところだ。メーカーは、2台目、3台目の用途で、中上級者向けをうたうところが多いが、店頭でもそうかというと、必ずしもそうではない。実際、家電量販店の店頭では安さと手軽さで老若男女、多くの人々が低価格ミニノートのコーナーに集まっている。その人たちが、低価格ミニノートでできることと、もう少し高いスペックのパソコンでないと難しいことを、どれだけ理解しているかは疑問だ。

 先日も、店員に「簡単なことならこれで十分です」と言われ、「使うのはWeb、メール、レポート書きくらいだからこれでいいか」と言ってる若者がいた。彼が本当にパソコン初心者かどうかは定かではないが、国内の大手メーカーの参入により、今後はいっそう、初心者が低価格ミニノートを選択肢に加えることは間違いないだろう。

 価格帯で言えば、主にビジネス用途に通販で売られているノート・パソコンも選択肢に入る。しかしあの“無骨”なデザインのパソコンと、カラフルなEee PCなんかを比べると、どちらかと言えば後者を「欲しい」と感じる個人ユーザーは少なくないはずだ。

 結局は、将来にわたって、パソコンをどのような用途に使っていくかをきちんと聞き出さないと、正しいアドバイスなどできないということである。だが、それが分からないからこそ「初心者」とも言える。限界を説明したうえで、とりあえずの入門機として低価格ミニノートも「あり」とアドバイスする方が親切なのか、それとも初心者は低価格ミニノートは「やめた方が良い」とアドバイスするのが親切なのか。なかなか難しい問題である。

 ITproの読者の皆さまも、仕事がら、パソコンの購入について相談を受ける人も少なくないだろう。あなたなら、低価格ミニノートをパソコン初心者にオススメしますか? それともオススメしませんか?

(安井 晴海=ITpro)

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