エコ時代のクルマ選び
日本国内の二酸化炭素(CO2)排出量は、2005年度で12億9300万トンと微増を続けていて、そのうち運輸部門の直接排出量は約2割に当たる2億5000万トン。国民のほとんどが自家用および宅配便や生鮮・食品の貨物輸送でその恩恵を享受しているだけあって、その大半は自動車で占められている。
その分、輸送に関わるエネルギーコスト上昇による打撃も大きく、昨今は消費財の値上げが相次いだ。これに乗じて自動車燃料の価格も、これまでの常識を超える高騰を見せ、軽自動車などの低燃費車に大変な追い風となった。
そこで国内自動車メーカー各社は目下、小型車販売に全精力を傾けているほか、燃費低減の取り組みと表裏一体であるクリーンエネルギー車の開発においてもその車両の本格普及に向け、激しい技術競争を繰り広げている。
クリーンエネルギー車などの出荷台数(2005年度実績)

LPG車のアキレス腱は、燃料補給施設の少なさ
中でも低コスト車として技術的に完成の域にあるのは、天然ガスや液化石油ガス(LPG)を使う圧縮天然ガス(CNG)車やLPG車だ。
普及に際して高度な技術を求められずに、窒素酸化物(NOx)や粒子状物質(PM)を低減させる効果があることから、韓国では世界一の保有台数230万台を誇る。日本は韓国には遠く及ばないものの、それでも29万3220台(平成19年度)と、クリーンエネルギー車として最も高い車両普及率を記録している。
ただ液化石油ガス車の国内利用には、燃料の補給施設が少な過ぎるというアキレス腱がある。また天然ガス車の方は200気圧もの高圧縮燃料を必要とすることから、搭載充填量が不足気味であり、乗用車利用を前提とした場合、競争力に欠ける。
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