
昨年7月にスタートしたこのワークショップ。小学1年生から5年生の子どもたち18人が参加し、すでに4回にわたって「デザインってなに?」について学び、11月に最終回が開催されました。
「動物のためのスプーンはどんなデザインになるの?」「実際に頭で考えたデザインをスケッチしてみよう」「粘土で模型を作ったらどうなるの?」というプロセスを経て、実際にガスコンロのデザインを考えるために、既存のガスコンロを使っているおうちの人にインタビューをしてみたり、外国のガスコンロで着火体験をしてみたり。
「アライグマの手はギザギザだからつめが引っ掛かる形にしたよ」「宇宙でコンロを使うときは浮いてしまうからベルトが付いているよ」……。デザインをしながらつぶやいた子どもたちの言葉からは、「デザインは使う人のことを考える」「使われ方によってデザインも変わる」というデザインにとって最も基本的で大切な事柄が、感覚を通して伝わっていることがうかがえます。
でも、堅苦しい学びだけに終わらないのが子どもの真骨頂。最終回のガスコンロの模型作りの現場は、大人には思いもつかない創造力であふれていました。
大きなふわふわの土台を作ったあと、コルクシートでぐるぐる巻いていた女の子。時間がたつのも忘れ、大きな形の模型をぐんぐん作っていきます。砂の円柱型のガスコンロはまるで砂漠に建つ家のようです。
一方、おとぎ話にも出てきそうな「森のコンロ」を作った子も。「夜になったらこの木のランプに自動的に灯がともるの」と教えてくれました。リスやアライグマ、ウサギなどと一緒に、本当に森の中で料理しているようなワクワクする気分が伝わってきます。
「鍵」にこだわっている男の子はその回り具合を熱心にチェック。「これは目が不自由な人だと火が消えたかどうか確認できないから、鍵をかけると火がつかないようにしたんだよ」と解説もしてくれました。その使い勝手をチェックする姿からは何度も試作を重ねるプロ魂がのぞきます。
約3時間の予定時間もあっという間。イメージ通りのものを作りたくて最後の最後まで手を動かし続ける子、考えをまとめようとする子。自分たちのアイデアを実際に形にする難しさ、面白さを十分に満喫している様子。
ワークショップを企画したワークショップデザイナーの大月ヒロ子さんや東京ガス商品開発部のスタッフも「始めのうちは、何をどうしたらいいのか考えがまとまらずに手が動かなかった子どももいたけれど、回を重ねるうちだんだんスイッチが入ってくるのがわかった。最後の集中力や発想の豊かさ、こだわり方はすごい」と舌を巻くほど。まさに夢のガスコンロ18台が勢ぞろいしたところは圧巻でした。
私自身、普段は子どもの発想を、幼いとか突飛な考えとつぶしてしてしまいがちでしたが、じっくり温め、形にしていく道筋をアドバイスさえすれば、どこまでも膨らみ、広がっていくことに気付かされました。
最終回で完成した“夢のガスコンロ”は、プロダクトデザイナー倉本仁さんらプロのアイデアによってさらに膨らまされ、5、6台の本物のプロダクトデザインとして誕生します。プロダクトデザインについては、一般の子どもたち、消費者の方々からの人気投票が実施されます。ぜひ、みなさんも参加してみてください。
投票期間は2月19日〜3月17日で、その期間はトップページに投票バナーが表示されます。投票結果の発表と子どもたちの作品展示は5月8日、9日に「がすてな〜に ガスの科学館」において行われる予定です。
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