スペシャルリポート

自然と暮らすハワイの子育て

 日本で暮らしていたときは、朝寝坊だった私たちも、ハワイに来てからはすっかり早寝早起きの習慣が身につきました。

 我が家の起床時間は、毎朝5時。小鳥たちの声で目覚めると、生まれたての朝の時間を楽しみに、よちよち歩きの息子ウーと手をつないで、ビーチを散歩します。

 エメラルドブルーのビーチ、雄大なコオラウ山脈、色鮮やかな花々……。とてももったいなくて寝てなんかいられません。

 ハワイの人たちは、とても早起きです。日の出とともに起き、朝の時間を、自然の中で楽しむライフスタイルを大切にしている人が多いようです。朝早くからジョギングしている人、犬の散歩をしている人、鼻歌を歌いながら自転車に乗っている人。散歩道では、さまざまな人たちとすれ違います。

 目があったら知らない人でもにっこりして「おはよう」。ハワイの人たち特有の、フレンドリーなアロハスピリットを感じます。

プルメリアの花でレイ作り

 最近の日課は、秘密の散歩道でプルメリアの花を拾うこと。10本ほどのプルメリアの木が立ち並ぶ海沿いの散歩道は、貿易風に吹かれて落ちたプルメリアの花が拾えます。

 白、黄、濃淡のピンク…。さまざまな色のプルメリアを木のかごに入れながらゆっくり歩きます。ハワイのシンボル、プルメリアの花は、フラワーレイ作りや髪かざりによく使われます。

 プルメリアの花を、左の耳の上に飾ると「決まった相手がいます」というメッセージ、右の耳の上に飾ると「決まった相手はいません」という意味になるのだそうです。

 針と糸で花をつなぐレイは、愛情のシンボル。結婚式や誕生日、母の日のプレゼントとしてよく使われます。我が家では、父の日に、息子とふたりでレイを作って、夫にプレゼントする予定です。フラワーレイを作り、相手にかけてあげることで家族の愛情を確かめ合うハワイの習慣、とっても素敵だなと思っています。

家族の絆を確かめ合うバーベキュー

 ハワイの人たちは、家族や親族との絆を大事にします。週末には、家族や友人がビーチや公園、自宅の庭などに集まって、にぎやかに、炭火を囲んでバーベキューを楽しみます。

 日本のバーベキューというと、定番の料理を思い浮かべる人も多いと思いますが、ハワイのバーベキューは、そこに行くまでメニューの予想がつきません。

 ハワイ・ネイティブ、日本人、チャイニーズ、ベトナミーズ、フィリピーノ、アメリカ本土人と、様々な人が暮らすハワイ。料理のバリエーションも多いのです。

 材料の調達はもっぱら大型量販店の「COSTCO(コストコ)」。週末が近づくと、2、3キロもの肉を買う人たちで溢れます。野菜は、地元でとれた新鮮なものが人気。週に1回開かれる朝市、「ファーマーズマーケット」で調達する人が多いようです。ファーマーズマーケットでは、採れたての野菜や果物、植物、魚介類、はちみつ、手作りクッキー、パンなど、地元産のフレッシュな農産物が安く手に入れることが出来ます。有機栽培の野菜は地元の主婦に大人気です!

持ち寄り「ポットラックパーティ」も気軽に

 ハワイの人たちは、パーティというものをあまり構えて考えません。普段着で、自宅でいつも食べている得意料理を持ち寄るポットラックパーティも日常茶飯事。炭のグリルをにぎやかに囲んだ後は、おしゃべりをしたり、バレーボールをしたり、海で泳いだり、思い思いの過ごし方で楽しみます。

 日本でいう「おもてなし」とは少し違うかもしれませんが、家族や友人との時間を大切にする姿勢は、ハワイに古くから伝わる「OHANA(オハナ=家族の意味の現地語)」を大切にする精神が受け継がれているからだと思います。

 紺碧の空、どこまでも続く海。ハワイでは、今日もスローな島時間が流れています。


(2007年7月20日)