本誌連動企画

親子でおさらい食のマナー vol.4 子どものうちから習慣に 正しい「はし」の使い方

食のマナー連載の最終回は、はしの使い方。子どもがはしに興味を持ち始めたら、はしの練習の始めどきです! ぜひ、正しいはしの持ち方をマスターしてください。また、はし使いのタブーなども、食卓を囲みながら、その都度教えてあげましょう。
イラスト・コダシマ アコ

はしの持ち方・使い方

正しいはしの持ち方

  1. 鉛筆を持つようにはしを1本持つ。真ん中よりやや上を持つと見た目もきれい。
  2. もう1本のはしを中指とくすり指の間に入れて、親指のつけ根で固定。
  3. 両方のはし先をそろえ、上のはしだけ動かして食べ物をはさむ。
    (下のはしは固定したまま動かさない)
ワンポイント・アドバイス

 はし使いの練習は、ゲーム感覚でやると子どもも楽しんでできるはず。豆をお皿からお皿に移す競争などは、ぴったりですね。最初は上のはし1本だけを使ってはし先を上下に動かす練習をしてみるのもおすすめです。持ち方は正しいのに、うまくはし先が動かせないというときは、人さし指と中指の動かし方に気をつけてあげるといいかもしれません。

 「早く上手に使えるように」と、あまり注意しすぎると子どももイライラしてしまいせっかくの食事が楽しくなくなってしまうもの。様子を見ながら、親が焦らずに、楽しい雰囲気ではしを使えるように工夫してあげましょう。

はし使いのタブー

 はしには、やってはいけないタブーがたくさんあります。食事の度にその都度教えてあげることで、マナーを身につけてあげましょう。言葉の意味をきちんと説明してあげることで、よりマナーに関心が生まれるかもしれませんね。

はし使いのタブー(迷いばし・渡しばし・叩きばし)

【探りばし】 皿の底のほうまで探って好きなものだけ選ぶ。
【迷いばし】 どれを食べようかと、皿の上ではしをあちこち動かす。
同じ器の具材の中でも迷うのはタブー。
【差しばし】 はしで食べ物を突き刺す。
【指しばし】 はしで人を指す。
【渡しばし】 食事の途中や終わってから器の上にはしを渡しておく。
はしは、はしおきに置くか、箸袋などで箸置きを作る。
【涙ばし】 食べ物の汁をたらす。
【叩きばし】 はしで器などをたたく。
【仏ばし】 ごはんにはしを突き立てる。
【拾いばし】 はし同士で食べ物を渡すこと。
火葬場で骨を箸で渡すのを連想させる。
【噛みばし】 はし先を噛むこと。
【こみばし】 はしで食べ物を口に押し込むこと。
【ねぶりばし】 はし先をなめる。
【もぎはし】 はしについたごはんつぶを口でこそげたり、なめたりすること。
【くわえばし】 はし先を加えたまま、食器を持ったりすること。
【せせりばし】 はし先をようじのように使うこと。
【かきこみばし】 器に口をつけて食べ物をかきこむこと。
【寄せばし】 はしを使って器を手前に引きよせたりすること。
【振り上げはし】 はしで人を指したり、振り回したりすること。
【回しはし】 おわんの中ではしをかき混ぜること。

 おはしの正しい持ち方・使い方をマスターすることは、子どもにとって大きな自信になります。日本の食文化のすばらしい伝統を伝えるには、おはしのすばらしさ、魅力について、ぜひ食卓で話題にしてみてください。2年間に渡る食育の連載もこれで終了です。楽しい親子の食事の時間をこれからも大切にしていただければと思います(浮谷さん)。

監修:浮谷王子(うきや・きみこ)さん
食育アドバイザー。NPO法人 日本食育ランドスケープ協会会長。「いろいろ食べる、いっぱい食べる、おいしく食べる」をモットーに講演やイベントなどで活躍中。
http://jasla.org/
http://kimi.vf-shokuiku.org/
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(2012年1月17日)