本誌連動企画

10月は乳ガン月間。これに合わせて、さまざまなピンクリボン運動(乳がん早期発見啓発キャンペーン)が各地で展開されます。そこで、改めてピンクリボン運動について、おさらいしてみました。

ピンクリボン運動とは?

乳ガン早期発見啓発キャンペーンの象徴

 ピンクリボン運動は、1980年代に米国で生まれた運動です。乳ガンでお母さんや娘さんを亡くした家族が「このような悲劇を二度と繰り返してほしくない」との思いを込めて、ピンクのリボンを胸にとめたのが始まりといわれています。

 1990年代に入って、欧米を中心に乳ガンの啓発運動の象徴としてピンクリボンが使われるようになり、今では世界的にピンクリボン=乳ガン啓発キャンペーンとして定着しています。

欧米でピンクリボン運動が盛んになったわけは?

行政や企業を巻き込み意識改革

 欧米では、乳ガンへの危機意識が1970年代から見られるようになりました。当時、英国では乳ガン患者が急激に増加、2人に1人が亡くなっていました。米国でも乳ガン対策がまだ進んでおらず、乳ガン患者の増加が問題に。その結果、乳ガン対策を求める声が社会的に強まり、80年代になると行政、市民団体、企業が乳がん早期発見を啓蒙するイベントを展開したり、ピンクリボンをあしらった商品を販売、収益を寄付するようになりました。これらの社会的取り組みが成功し、90年代以降マンモグラフィー検査の普及とともに、欧米での乳ガン死亡率は徐々に低下しています。

ピンクリボン運動の代表例は?

世界各国でピンクのライトアップ

 ピンクリボン運動といえば、東京タワーのピンクのライトアップを思い浮かべる人も多いと思います。これは、世界的化粧品ブランドのエスティ ローダー グループが2000年より世界各国で始めた「グローバルランドイルミネーション」のひとつ。あけぼの会(乳がん患者支援団体)が主催し、エスティ ローダー グループが協賛してライトアップをしているものです。乳がん早期発見啓発月間の10月には、世界中の200カ所を超える有名なランドマークがピンク色にライトアップされます。同社では、今年も10月1日に、日本では東京タワー、マリンタワー(横浜)でライトアップを予定しています。

 ほかにもさまざまな団体が、ライトアップによるピンクリボン運動を展開しています。これまでも、東京都庁舎、レインボーブリッジ、表参道、神戸ポートタワー、明石海峡大橋などのライトアップが行われてきました。

エスティ ローダー グローバルランドイルミネーション *日本 東京タワー*米国 ロックフェラーセンタービル*英国 ハロッズ

ピンクリボン運動のメッセージとは?

 

 ピンクリボン運動は、乳ガンの正しい知識を得て、定期検診を受けることで早期発見、早期治療により死亡率を下げようというものです。乳ガンは早期発見すると9割が助かるといわれる病気。ピンクリボン運動を展開するNPO法人J.POSHでは、「早期発見のためにも、マンモグラフィー検査を視触診と併せて最低2年に1度、できれば1年に1度受けるようにしてください」と呼びかけています。

このチャンスに乳ガン検診を

●日曜日に受診できる「J.M.Sキャンペーン」
 平日は忙しくて検査を受けられないという女性でも、マンモグラフィー検査を日曜日に受けられるよう、全国の医療機関とNPO法人J.POSHが協力するJ.M.S(ジャパン・マンモグラフィー・サンデー)キャンペーン。全国約300の医療機関が、10月16日(日)に検査を受け付けてくれます。賛同医療機関や費用、予約方法などの詳細はウエブサイトから確認を。
http://jms-pinkribbon.com/

●マンモグラフイーの検診支援
エスティ ローダー グループが、都内4つの指定診療所で希望者に検診費の支援。対象は40歳以上で、受診者負担費用は1050円。ウエブサイトから申し込み、年内に予約手続きをします。詳しい情報は10月11日以降、ウエブサイトでチェックを。
http://www.estee.co.jp/pinkribbon

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取材協力:
エスティ ローダー http://www.estee.co.jp/pinkribbon
NPO法人 J.POSH http://www.j-posh.com/
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(2011年9月30日)