本誌連動企画

私と娘の親子時間 山本ふみこさんの覚え書きレシピ とっておきで、定番の味【コロッケ】

3人のお嬢さんを育てた先輩お母さんでもある随筆家の山本ふみ子さん。ecomom3月号でスタートした新連載コラムも楽しみですね。今回は、その中で紹介されている、真ん中のお嬢さんの好物である山本さんの「コロッケ」レシピを紹介します。みなさんも、ぜひお子さんとホクホクしたコロッケをほおばってくださいね。

 「ecomom」本誌の中で、コロッケの話をしました。

 コロッケの効きめについて、読みとってくださったなら、うれしいなあと思っています。

 わたしにとって、コロッケはとっておきです。とっておきであり、定番でもあります。 とっておきで定番とは、矛盾するようなのですけれど、このふたつが平気で重なってしまうというのが、暮らしのおもしろさだと思えます。

 わたし、ほんとうは、料理に自信などないのです。ときどき、うんとおいしくないものもこしらえます。

 けれど、毎日毎日、飽きずにごはんをつくることには、ちょっと自信をもっています。(それならもっと、うまくなればいいのにね)。

 そういうわたしにも十八番はあって、それがコロッケです。

 コロッケだけは、子どもたちにも、親しい友人たちにも、「つくって!」と云われます。そういうのは、じつに……、じつに愉しいです。


コロッケは形によって、味わいが変わります。
そのときどきで、ふさわしい形にまるめます。
「こんなんじゃたりない。もっとたくさん作りたい」という場合も、ここにご紹介した「4人分」を1単位として2倍、3倍してゆけば、ころも(小麦粉、卵、パン粉)の材料を無駄にすることなく作ることができるでしょう。

材料(4人分)
じゃがいも(皮をむき、乱切りに)
 ……6〜7個(700g)
玉ねぎ(みじん切り)……1/2個(100g)
合い挽肉……200g
サラダ油……大さじ2
塩……小さじ1
こしょう……少し
ナツメグ(挽肉の臭みをとる)……少し
ころも
 小麦粉……大さじ3くらい
 卵(溶いておく)……1個
 パン粉……1カップくらい
揚げ油……適宜

clear
作り方
  1. じゃがいもを茹でる。茹だったら、粉ふきいもをつくるときのように、鍋を振ってから炒りし、水気を蒸発させる。
  2. 1を熱いうちに、マッシャーでつぶす。
  3. 玉ねぎをサラダ油で炒め、合い挽肉を加えてさらに炒め、塩、こしょう、ナツメグを振る。
  4. じゃがいもと3をよく混ぜ合わせて、まるめる。ひとり分が2個か3個になるように、まるめたら、平たい盆やまな板の上にひろげて、さます。
  5. 4に小麦粉、卵、パン粉の順でころもをつけ、油を180℃に熱し、揚げる。
  • *コツ1 油の温度が低かったり、じゃがいもがあたたかいうちに揚げると、油の中で破裂することがありますが、心配しないで揚げることです。コロッケのなかみには火が通っているので、ころもが色よく揚がればいいわけですもの。
  • *コツ2 「ころも」の溶き卵はたりなくなるかな、と思ったら、牛乳を少し加えるといいです。
  • *コツ3 付け合せにキャベツのせん切りも大事。これが食べたいばかりに、コロッケを揚げたくなることがあるほどです。

これが、今回の4人分の分量でつくった全部です。

左から俵型(1個/40g)、まんまる(1個/30g)、小判型(1個/50g)。

clear

レシピ・文・写真:山本ふみこさん
随筆家。夫、娘3人、黒猫との5人と1匹暮らし。
日々のくり返しのなかにおもしろさを見つけるのが好き。母親として、子どもに向き合う姿勢が多くの共感を呼ぶ。
最新刊は『足りないくらいがおもしろい』(オレンジページ)。
http://orangepage.cocolog-nifty.com/fumiko_y/

clear

(2011年3月25日)