
子育てコーチの川井道子さんに、子育ての悩みをお答えいただく連載も今回が最後。子どもの頑固さに「もう、お手上げ!」と、いう気分になるとき。そんな八方塞がりな気分を打破するための、アドバイスをいただきました。コーチングの考え方や手法を生かして、子育てをもっと楽しんでくださいね。
子ども(3歳)の「イヤッ」が多いのは、朝の忙しい時間。「何か思いがあるのかも」と思いつつ、慌しいのできちんと向き合わないまま過ごしています。無理に叱ったりせず、何もいわず待つようににしていますが、私が「仕方ないなあ・・・うんざり」と思っているのが、子どもに伝わっているような・・・。これでいいのでしょうか。(新米おかあちゃん さん)
朝はどうしても時間がなくて、子どもときちんと向き合うのも難しいですよね。でも「何か思いがあるのかも」と思われるのなら、一度、時間のあるときにお子さんに尋ねてみてはいかがでしょうか。ポイントは、責める口調にならないように「イヤなんだね~」「どんなところがイヤだなぁって思うの?」と共感しながら聞くこと。そして実はコレ、新米おかあちゃんさん自身の「うんざりした気持ち」にも有効です。ネガティブな気持ちを、まず否定せず受け入れることが、新たな気づきや解消へのヒントになると思います。
4歳になりたての娘(双子)はまさに「今、反抗期です!」といった感じで、私の声かけにはすべて「NO!」。加えて真冬にベランダでプールがしたいと号泣するなど無理な要求も。最近はおもらしも連発です。いくら怒っても、本人はケロッとしています。お互い機嫌のいいときは、抱きしめて「大好きだよ。あなたは私の宝物」と伝えるようにしていますが・・。ちなみに双子の片割れの息子のほうは、娘を叱る私を心配したり、怖がっているようなのも気になります。(あっちも さん)
「なんでもNO!」の娘さんに対して大人の対応を心がけ、ときには抱きしめて「大好き」と伝えていらっしゃるとのこと——素晴らしいです。そう、子どもの反抗に力で対処しようとしても、さらなる反抗を招くだけ(笑)。ここは子どもの言い分や気持ちを受け止めながらも、淡々と「ダメなものはダメ」と伝え続け、振り回されないようにすることがコツなんですね。答えを押しつけず、「どっちがいい?」と本人に選択させるのも有効かもしれません。萎縮しがちな息子さんに対しては、言葉やスキンシップでしっかりフォローを。
3歳こどもの「いや」にじっくり向き合う時間がなく、適当に叶えてしまったり、抱っこや食べ物、おもちゃなどで機嫌をとってしまうことが多いです。保育園でお友だちなどとうまく接することができなくなるのでは?と心配です。(匿名希望 さん)
現在「適当に叶えたり、ほかのもので機嫌をとってしまう」という状況を、「どんな対応ができるように変わりたい」ですか? そして、「子どものイヤにじっくり向き合う時間がなく」とありますが、じっくり向き合えないのは本当に「時間がない」からですか? コーチングでは、ゴールを明確化することが第一ステップ。そこがあいまいでは、スタートできません。さらに現在の問題点やブレーキとなっているものがはっきりすれば、もうゴールはゲットしたも同然です(笑)。まずはそこから考えて、自分なりの答えを見つけましょう!
4歳の男の子です。もじもじとトイレに行きたそうなので、「トイレに行っておいで」と声をかけても「違う!」と言い張っていきません。結局、もらして失敗、ということが続いています。「トイレに行きなさい」と言われるのがイヤなようなのですが、ほっておいても自分からはなかなか行ってくれず困っています。(ももたろう さん)
トイレの失敗は目につくだけに、親の失望や徒労感も大きいですね。そして、「また失敗した!」「きょうもするんじゃないか?」と、親のアンテナが「失敗」にばかりに向いてしまいます。すると子どもも不安が大きくなり、トイレに行くこと自体をイヤがるようになってしまうという悪循環になることも…。でも、毎回失敗ばかりではないはず。「成功」するのは、どんなときですか? その状況をひとつでも増やすためにできることは何ですか? そして、成功したらめいっぱいほめる! そのくり返しをしているうちに、きっと、いえ必ず、春は来ます(笑)。
小学校3年生の女の子です。性格的に少しませているのか、反抗的な態度がよくみられます。本気で叱れば、少し前なら「ごめんなさい」と泣いて謝ってくれたのですが、最近は目に涙をためながらもこちらをにらみつけて、絶対に「ごめんなさい」と言わなくなりました。こちらも、どうして謝れないのか!と怒りがヒートアップしてしまいます。(たまにゃんこ さん)
ちょっとイジワルな質問ですが、たまにゃんこさんが子どもの頃は親に怒られたらすぐに謝っていましたか? あるいは、「絶対に謝らないというオーラを出して、にらみつけている娘さん」の立場になってみると、本当はお母さんに何と言いたがっていると思いますか? 現状はどうもお互いに意地の張り合いになっているように感じられます。「相手の気持ちになってみる」ことが、解決の糸口になるのではないでしょうか。また、たまにゃんこさんがつい感情的になってしまう理由について、一度静かに自問自答してみるのもオススメです。
子育てコーチングの基本は、「答えは相手の中にある」! だからコーチは、簡単に答えを教えたり、自分の答えを相手に押しつけたりしません(笑)。その人が「自分で考えて、答えを見つけ、実践していくこと」をサポートしていくのです——。ここでは、そんな、ちょっと変わった“Q&A”をやってみましょう。
コーチングの手法を使った子育てコーチングをアドバイス。2男1女の子育て中という経験を生かしたアドバイスが多くの人の共感を呼ぶ。著書に『いいかげんにしなさい!と怒らない子育て』(PHP研究所)など。今春より各地で「子育てコーチング塾」を順次開催。詳しくはブログへ。
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