本誌連動企画

夏野菜のピクルス

いんげんやピーマン、ズッキーニなどの旬は夏です。ピクルスにするとおいしい素材と合わせてたくさん漬けておくと、常温で4ヶ月ほど保存がきき、とても重宝します。小さなびんに小分けにしておけば、ふいのお客様にお出ししたり、手土産にしたりと、大活躍します。

きゅうりやプチトマトなど、水分が多い野菜を漬けたい場合は、浅漬けにして早めに食べ切るか、水分が出たらもう一度液を煮立てて漬け直して下さい。

材料(つくりやすい分量 やさい全部で約1kg):
いんげん 2パック(約150g)
カラーピーマン 6個(約150g)
ズッキーニ 2本(約150g)
セロリ 1本(約100g)
にんじん 2本(約250g)
マッシュルーム 2パック(約200g)

ピクルス液:
水 400cc
ワインビネガー 300cc
きび砂糖(なければ白砂糖でも)大さじ1~1と1/2
塩 大さじ1/2
唐辛子 1本
ベイリーフ 3枚
粒こしょう 20個
クローブ 10個
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作り方:
  1. ピクルス液の全材料を鍋に入れ中火にかけ、沸騰したら火を止めてふたをして冷ましておく
  2. いんげんとセロリは、筋を取って一口大に切る。カラーピーマンは、種と白い部分を取って一口大に。ズッキーニは、厚さ7㎜ほどの輪切り。にんじんは皮をむき3cmほどの拍子切り。マッシュルームは、半分に切る
  3. 大きめの鍋かフライパンに湯を煮たて、塩を一つまみ入れて1種類ずつ野菜を茹でていく。茹であがった野菜はざるにあげて冷ましておく。茹で時間は目安として、いんげん・セロリ・ニンジンは3分程度。カラーピーマン・ズッキーニ・マッシュルームは2分程度。マッシュルームは色が出るので最後に茹でる
  4. 冷ました野菜の水気を拭き、清潔なびんにすきまがないように詰めていく
  5. ピクルス液を野菜が十分にかぶるように注ぐ。野菜が浮いてピクルス液から出てしまうようなら、ガーゼをかぶせてしっかり液に漬かるようにする。二日目くらいから味が落ち着いておいしく食べられる
保存期間:冷暗所で4ヶ月ほど。
※心配な場合は冷蔵庫で保存して下さい。開蓋後は冷蔵庫に保存し、2週間を目途に食べきる。

おすすめの食べ方:
  • そのままおつまみに、サンドイッチなどに添えてお弁当に
  • 細かく刻んでドレッシングなどに加える

新しょうがのジンジャーシロップ

しょうがは、アンチエイジングの優良食材。この時期に出回る新しょうがは、みずみずしくさわやかな食感があります。このシロップは、飲み物に、調味料にと利用価値が高く、新しょうがは食べても柔らかくておいしいです。もちろん、通常の根しょうがでも同様のシロップは作れます。

材料(つくりやすい分量):
新しょうが 1パック(約200g)
水 2カップ
はちみつ 1カップ

作り方:
  1. 新しょうがは、よく洗ってスプーンなどでこすって皮をそぎ、薄い輪切りにする(オーガニックのものが手に入った場合は、皮に含まれる香り、薬効を活かすため、よく洗うだけで皮がついたまま使う)
  2. 新しょうがと水、はちみつを鍋に入れ、弱火で10分ほど煮る
  3. 熱いうちに清潔なびんにつめる
左はシロップで作ったジンジャーエール
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シロップを使ったしょうが焼

保存期間:冷蔵庫で3ヶ月

おすすめの食べ方:
  • お湯で2~3倍に割ってホットドリンクに。紅茶に入れてジンジャーティに
  • ソーダで割ってジンジャーエール
  • おろし玉ねぎと醤油を加えて、豚肉のしょうが焼きの漬けだれに
  • 塩味を足して焼き魚の漬けだれにも
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思いがけない出会い

 数年前、びん詰めによる思いがけなくうれしい出会いがありました。6月の午後、父の日のプレゼントを探しに都内のデパートをぶらぶらしていた時、一人で買い物にいらしていた余りにも有名な女性アーティスト、Mさんに遭遇しました。

 図々しくも私はお声を掛けて握手して頂き、暫くおしゃべりするという幸運に恵まれました。そのような行動をとったのは、神に誓ってその時が初めてです。Mさんがお一人だったということと、閑散とした平日の紳士服売場は、ぽっと忘れ去られた無人の駅のようで、そこに居合わせた人に自然に話しかけられるような雰囲気があり、勇気が出ました。

 勿論、楽しく会話させて頂けたのは、Mさんが、超有名人にもかかわらず謙虚で気さくなお人柄でいらしたからということは言うまでもありません。仕事とプライベートのご自身とのバランスに戸惑い、仕事を中断し、妻として母として1人の人間としての生活を優先にした時期がある、とテレビで伝えているのを拝見したことがありますが、その充電期間中に書きためた曲と共に鮮やかにカムバックされたのはよく知られていることです。アーティストとしての才能と魅力にあふれながら、自然体のご自身も大切にされているMさんの横顔に、はかりしれない魅力を感じました。

 別れ際に、その日会う友人達に渡そうといくつか持っていた(これもかなり図々しいですが)河内晩柑で作ったマーマレードをお渡ししました。

 Mさんは、私の名前と住んでいる場所を聞いて下さり、何度もお礼の言葉を仰って下さいました。心が躍るようなひとときでした。ただ、さすがに見ず知らずの人から貰った自家製のジャムは、気味が悪くて後で捨ててしまわれただろうなと思っていました。

 ところが、その1ヶ月後、友人に何気なくその話をしてみたら「えっ、あのマーマレードあげた人って、きわこだったの!?」と驚かれ、Mさんのブログに『思いがけない贈り物』という題で、そのことが書かれてあることが判明しました。私に対するお礼の言葉とマーマレードの感想がお渡ししたびん詰めの写真入りで載っていました。

 その時のうれしかったことと言ったらありません。その頃の私は、仕事のチャンスを一つ失い、何となく自暴自棄な気持ちになっていたので、"捨てる神あれば拾う神あり"と救われた思いがしました。

 口の悪い友人には、「やはりこれからは図々しくやらないとダメだとわかった」などと言われたものです。でも一つのびん詰めが結んでくれた一瞬のご縁、私にとってもみれば、思いがけない神様からの贈り物でした。

文・写真:森きわこさん
ボトルフード・コーディネーター。占い師に「前世はフランス人で、缶詰技法を世界で初めて完成させた人(ニコラ・アペール※1)の娘だった」と言われたことがある。ISO品質審査員、環境NGOのファシリテーターとしても活動中。正しいおばさんの活用法提唱者。

※1 ニコラ・アペール・・・1748~1841 フランス マッシー生まれ、食料品缶詰の発明者。金属缶やガラスびんの中に、食物を入れて密封し加熱殺菌して保存する缶詰の原理缶詰製造の原理を発見。

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