本誌連動企画

子ども家具の選び方アドバイス

本誌6月号では「家具との長い付き合い方」を紹介しましたが、子ども家具についても、選び方、使いこなし方についてアドバイスをいただきました。
取材協力 ・リビングデザインセンターOZONE ・アクタス

PART1:必要な家具は成長の度合いで違ってくる

そのとき必要なものを、無理なくそろえて

 子どもの家具は幼児期、学童期、中学生以上で必要なものやサイズが変化していきます。実際「子どもが生まれたのをきっかけに、住まいを新しくする人が多く、子どもに必要な家具をどうそろえたらいいのかという相談は多く寄せられます」と、リビングデザインセンターOZONE住まいづくりコンサルタントの金子和夫さん。

 「大切なのは、成長に合わせて無理なくそろえていくこと。子どもはあっという間に成長するので、無理や無駄がないように、必要なものをそのときのライフスタイルに合わせて選ぶようにしましょう」。

 金子さんによると「子どもが小さいうちはローテーブル(ちゃぶ台)+幼児用椅子という組み合わせが、大人と子どもの家具を上手に共用できることもあり人気。ダイニングテーブルは、子どもが小学校に入ってから買っても遅くない」とか。

 子ども向けの家具で気になる安全性については、「アレルギー対策、シックハウス対策(ホルムアルデヒドやVOCなど)は、購入前にぜひ確認してください。エクステンションテーブルなど可動部分がある家具は子どもが指を挟む危険もあるので、注意が必要です」。

 スペース的に、子ども家具をそろえるのが難しい場合は「キッズ用のラグマットを一枚置くだけで、子ども部屋(スペース)の雰囲気がぐっと変わるのでおすすめです。その子の個性に合わせたラグを選んであげてください」。

 時期別ごとに必要になってくる子ども家具の選び方を以下にまとめました。ぜひチェックしてみてください。

PART2:年齢に合わせてアイテム別の家具選び

幼児編

子ども用テーブル&椅子

 子ども用テーブルは高さ45㎝前後が基本。これはソファなどのサイドテーブルとほぼ同じ高さなので、将来的に使いまわしがきくデザインを選んでおくと便利。

 絵を描いたり、おやつを食べたりするときに使う椅子は、子どもの体に合ったサイズで重過ぎないこと、大きすぎないこと。子どもが自分で動かせるほうが、愛着もわくはずです。

ダイニング用子ども椅子

 ダイニングで使う子ども椅子は、大人になっても使えるデザインのものが多数出ています。子どもが暴れても倒れたりしないよう、重さもしっかりしているのが特徴です。幼児が使うときは安全ベルトがついているかどうかもチェックポイントになります。

おもちゃ収納家具

 おもちゃを自分で片づけるという習慣をつけるためにも、専用の収納家具はおすすめ。子どもが使いこなしやすいサイズ(高さや奥行き)で、軽い力で開け閉めできる引き出し式がいいでしょう。必要な時期が限られるので、場合によってはかごや衣装ケースなどを上手に活用しても。

学童期

学習机&椅子

 最近はさまざまなタイプの学習机が出ていますが、主流は大人になっても使えるようなシンプルなデザイン。部屋の大きさに合わせてサイズで選ぶという視点もポイントに加えてみましょう。

 机は奥行き70㎝が主流ですが、小学校のうちはものを置くだけだったりして必ずしも70㎝は必要ない場合も。部屋が狭いのであれば奥行き45㎝などの選択肢も加えてみましょう。横にスペースがとれるのであれば、横長の机を選ぶという考え方も。

 高さは体に合わせて調整するのが基本で、以下の公式を参考にしてください。

椅子の座面高さ=身長×0.23
机の高さ=椅子の座面高さ+(身長×0.54÷3)

収納家具

 洋服、おもちゃ、習いごとなどなど、あっという間に増えていく子どものもの。小学生になったら、自分の持ち物は自分で整理整頓、管理できることが大切です。

 身長や持ちものに合わせて、棚板の高さを変えられる可動式の棚を子ども用の収納家具として用意すれば、成長に合わせた使いこなしが可能に。ハンガーパイプなども高さが変えられるものを選ぶといいでしょう。

ベッド

 子ども用のベッドはサイズ的に小学校まで。中学に入ると使えなくなるので、最初から大人用サイズでそろえるか、子どもサイズにするかを考えておく必要があります。また、兄弟がいると、2段ベッドという選択肢も出てきます。

 ベッドのマットレスは7~8年が寿命なので、買い替えは必須。子どものベッドを購入するタイミングにもよりますが、小学校入学と同時に買うのであれば、学童期限定で使うつもりで選んでもいいでしょう。

リビングデザインセンターOZONE   http://www.ozone.co.jp/
東京・新宿にある住まいとインテリアの総合情報センター。内装材、住宅設備、インテリアのショールームのほか、子育てファミリー向けに住まいづくりをサポートする「子育てふぁ~む」もある。専門家による「住まいづくり相談」(30分・無料)などもぜひ活用を。

PART3:家具ショップ「アクタス」がリサーチ! 子ども家具、こんなところにこだわりたい

本誌家具ショップ紹介でも取り上げたアクタスでは、オリジナルの子ども家具も販売しています。そのアクタスが、実際に子ども家具を購入したお宅を訪問し、そのこだわりや使い勝手についてリサーチした結果について教えてもらいました。

長く使える素材感とデザイン性がポイント

 小学校入学を機に、子ども家具をそれまでの幼児用から切り替えるというお宅が多く、特に学習机にはみなさん、こだわりが強い。ただし、椅子は新しく購入せず、手持ちのものを使いまわすというパターンも目立ちます。特にノルウェー製のトリップトラップチェアはそれまでダイニングテーブルで使っていたものを勉強机に、という人が多いですね。反対に、キャスター付きの回転椅子は、「子どもの集中力が途切れがち」「気に入ったデザインがない」などの理由で、以前ほど人気が高くないようです。

 一方、実際に使ってみると、どんどん増えていく持ち物に対して机の本棚スペースだけでは足りない、引き出しも深いほうが使い勝手がよいなど、収納力に対する悩みが出てくるようです。また、部屋のレイアウトの関係でランドセルを置くスペースがうまく確保できないという声もありました。

 今回訪問させていただいたのは、家具にこだわりのあるお宅ばかりで、子ども部屋もシンプルでおしゃれにまとまっているのですが、もう少し子どもらしさを演出してもいいのかな?という気もします。壁やカーテンなどの色や模様をその子の個性や好みに合わせて大胆に変えてみると、海外の子ども部屋のように、おしゃれで子どもの想像力をかきたてるような部屋づくりができるのではないでしょうか?
(アクタス・ブランド戦略室長・大重亨さん)

アクタス  http://www.actus-interior.com/
東京・新宿ほか全国に展開する家具ショップ。輸入家具からオリジナルまで、生活を心地よくおしゃれに演出するアイテムがそろっている。


(2010年7月23日)