

本誌3月号から連載がスタートした「四季の食育」では、季節を通じて、そのときの旬の野菜を子どもと楽しむ暮らしを提案しています。ウエブ連動企画では、その季節ならではの野菜の豆知識とおいしい食べ方をご紹介。今回は、春野菜です。

【おいしい時期】
2月~4月上旬
【選び方】
つぼみがギュッとかたくしまっているものが新鮮。黄色の花が開いているものほど、収穫から時間が経っています。葉や茎が肉厚でみずみずしく、張りのあるものを選びましょう。
【上手な保存法】
切り口を水切りしてから、新聞紙で包んだうえで、ビニール袋などに入れて冷蔵庫の野菜室で立てて保存を。冷蔵庫で1~2日くらい保存可。
【おいしい食べ方アドバイス】
菜の花は、塩を一つまみ入れてサッとかために茹でるのが、おいしさを引き出すポイント。子ども向けには、茹でてから水にさらすと苦みがやわらぎます。桜えび・あさり・鯛など春の魚介類との取り合わせは、見た目もかわいらしく、ホワイトソースやマヨネーズ、バターをつかった洋風メニューにもぴったり。菜の花の苦みを嫌がる子どもにもおすすめですよ。

【おいしい時期】
3月~4月
【選び方】
首(葉との切り口)が小さくキュッとしまり、玉(葉鞘)がフワフワせずかたくしまっているものがおいしい。
【上手な保存法】
水分が多く普通のたまねぎより傷みやすいため、ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存を。エチレンガスが成長を早めて食味を落とすので、近くにりんごやキウイフルーツなどを置かないよう注意します。冷蔵庫で2~3日くらい保存可。
【おいしい食べ方アドバイス】
辛みが少なく甘みの強い新たまねぎ。生でいただくときは、薄切りにして水でさらしてから使うと甘みがひきたちます(あまり水にさらしすぎると、風味が抜けるので注意して)。子ども向けには、あらかじめドレッシングなどのタレにたまねぎをつけておけば、辛みがほとんどなくなり味がいっそうまろやかに。赤身の魚(鰹・まぐろ)のサラダなどにも、とてもよく合いますよ。煮物やすき焼きの具材として、サッと加熱して、トロリとした甘みを味わうのもおすすめ。

【おいしい時期】
3月~5月
【選び方】
葉がふんわりと巻いていてずっしり重みのあるものが、みずみずしくおいしい。しっかりとした濃い緑色の外葉がついているものが新鮮です。
【上手な保存法】
芯をくり抜き、ぬらしたキッチンペーパーを詰めてからラップで包み、冷蔵庫の野菜室で保存。芯の切り口にぬらしたキッチンペーパーをあて、外葉で包んでからビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存してもよい。冷蔵庫で1週間~10日くらい保存可(丸ごとの場合)。
【おいしい食べ方アドバイス】
春キャベツは、外側の葉は加熱して、中のやわらかく甘い葉は生でいただくのがおすすめ。生のふんわりした食感は、手でちぎって調理するとよりおいしくなるので、子どものお手伝いにもぴったりです。芯は薄切りにして干し野菜に。とても甘い味わいになり、水で戻すだけで炒め煮などにも使えて便利ですよ。

【おいしい時期】
4月下旬~6月上旬
【選び方】
全体が軽くふんわりと巻いてあり、芯の切り口が10円玉くらいの大きさで乾燥変色していないものがみずみずしくておいしい。春キャベツ同様、しっかりとした濃い緑色の外葉がついているものが新鮮です。
【上手な保存法】
芯の切り口にぬらしたキッチンペーパーをあて、ラップで包むかビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存。切り口から傷みやすいので、全部使い切らないときは、一枚一枚、丁寧にはがして使うこと。冷蔵庫で4~5日保存可(丸ごとの場合)。
【おいしい食べ方アドバイス】
レタスといえば生で食べるのを連想しがちですが、しゃぶしゃぶやスープ、味噌汁の具などにしていただくのもおいしいもの。コツはシャキシャキ感を残す程度に、サッと加熱すること。捨ててしまいがちな外葉の濃い部分も、炒めものなどに上手に使うと、青臭さを感じずおいしくいただけます。
プランターでも手軽に育てられるので、3月~4月に春まきを家庭菜園でチャレンジしてみるのもおすすめ。結球しないサニーレタス(葉チシャ)、サンチュ(掻きチシャ)などのレタス類は、外側から使いたい枚数を収穫できるので、家庭菜園にあると便利ですよ。

【おいしい時期】
4月~6月
【選び方】
●若サヤを食べるもの:全体的に張りがあり、ガクが緑色でピンとしたものを選びましょう。
<スナップえんどう> さやが肉厚のもの。
<砂糖さやえんどう> さやが薄く豆がしっかりギュッとつまっているもの。
<絹さや> さやが薄く豆の形が浮き出ていないもの。
●サヤをむいて未熟な豆を食べるもの:さやをむくと鮮度が落ちるので、なるべくさやつきのもの
を購入するようにして。
<グリンピース(えんどう)> さやがみずみずしく全体的にぷっくりとふくらんでいるもの。
<そらまめ> さやに白いうぶ毛があり、ふっくらしているものが新鮮。
【上手な保存法】
若サヤごと食べるものは、新聞紙に包んでビニール袋に入れ冷蔵庫の野菜室で保存。冷蔵庫で1~2日くらい保存可。そらまめ、グリンピースなどは、サヤごと冷蔵保存。いずれも、さやから出したらすぐ茹でておけば、甘みなどの食味を損なわずにすみます。たくさんあるときは、かために茹でて冷凍保存を。
【おいしい食べ方アドバイス】
子どもには嫌われがちな「グリンピース」ですが、採り立ての旬の風味は格別! 炊き込みごはんにするときは、最初から米と一緒に炊き込んでもよいのですが、あらかじめ塩茹でしたものを炊きあがりに混ぜたほうが色鮮やかで食欲をそそります。サラダやパスタにいろいろな豆科野菜を混ぜるだけでも、春の一皿の演出になりますよ。
(2010年3月12日)