本誌連動企画

さかまきよしみさんの 子ども食育教室

記事の中で分からないことがあったら……Sooda!に質問してみよう!
さかまき・よしみ さん
食育プランナー・パンコーディネーター・十勝ワインバイザー・ベジタブルフルーツマイスターなどの資格を生かし、食育プランナーとして活躍。東京・練馬にある自宅で料理教室「cotocoto cotona」を主宰。
>> コトコトキッチンの人気レシピ例へ(すいとん、干し野菜)

食育で「人を楽しませる幸せ」を知る

 ecomom12月号でご紹介した、さかまきよしみさんのログハウス。その1階では、子どもたちを集めた食育教室「コトコトキッチン」が開かれています。

 目指すのは、「誰かを楽しませる、そしてそれを自分が楽しむ」食卓作り。

「料理の献立や作り方を教えるというよりも、そのときに合わせた調理方法(切り方や加熱の仕方など)を子どもたちと一緒に考えながら、料理を作ります。調理道具の扱いやマナーなどももちろんですが、一番大事にしていることは、料理を作る過程や気持ちを子どもたちが自分で考えられるようにしてあげることですね」

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どんなときに食べたい? どんなときに作ってあげたい?

 今年は「色(しょく)と食」をテーマに1年間のメニューを構成。

 たとえば1月のテーマカラーは「白」。そこで白い料理にはどんなものがあるのかを、子どもたちに考えさせることから始めます。そして、いよいよ調理実習では、白い料理の代表格(?)ともいえる、おかゆに挑戦。

 おかゆを作る前に、さかまきさんから子どもたちに質問が。
「おかゆって、どんなときに食べたいかな?」

 子どもたちからは
「病気のときに、お母さんが作ってくれた!」
「寒いとき、体をあっためたいとき!」
などなど、おかゆを食べたいシーンが具体的にあがってきます。

「じゃあ、どんなときにおかゆを作ってあげたいかな?」(さかまきさん)
「いつも食事を作ってくれるお母さんが、病気になったら作ってあげたい!」

 そんなやりとりを繰り返す中で、「食べてくれる誰かの喜んでくれる顔を思い浮かべて、料理をする楽しさ」を、子どもたちが自然にイメージできるようになります。

 そして、実際、調理をスタートしたら、お米を洗う感触、煮える音、香りなどなど、五感を丁寧に使っていきます。

「自分で料理をすると、作ってくれる人の気持ちがわかるようになるもの。そうすると、自然に“まずい”とか“きらい”とかいう言葉を言わなくなります。結果として、家ではもちろん、外で食事をするときのマナーを身につけることにもなるし、何より自然と感謝していただく気持ちに」

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言葉を大事にすると、気持ちが変わる

 コトコトキッチンの来年のテーマは「エコクッキング」。1月は「北風と太陽」をテーマに、風とお日さまの力を借りて、干し野菜を作ります。その後も、丸ごと野菜使いきり料理、熱効率を考えた温泉卵作りなど、興味深いメニューを毎日予定。

 さまざまなアイデアで子どもたちに「食」を伝える、さかまきさん。子どもたちとのふれあいの中で実感するのは、「言葉の使い方を変えるだけで、気持ちも変わる」ということです。

「わかりやすい例でいうと、キライという言葉をニガテと言い換えるだけで、印象がぐっとやさしくなります」

 たとえば、子どもが「トマトがキライ!」と言ったとき。
「よーく考えてみて。トマト味で好きなものはない?」
「ピザやケチャップは好き!」
「生のトマトはニガテだけど、火が通してあれば好きな味もあるんだね。じゃあ、生のトマトの何がイヤだったのかな」
というように、気持ちを別な言葉に置き変えて分析。

 それだけで、いろいろな気づきがあったり、明るい気分になれたりするもの。

 そして、そんな言葉のマジックは、素直な感謝の心もはぐくんでくれるのです。

「普段、お母さんが子どもと料理を楽しむときも、言葉ってものすごく威力を発揮してくれると思いますよ。○○ちゃんのおかげで助かったわ、きれいにできたね、など、ちょっとしたことをほめるだけで、料理を作る楽しさが倍増。教室では“力を合わせて仕事をしている”という喜びを知ってもらうために『Good Job!』(おかげで助かったわ!)という声かけもするようにしています 」

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「食」から、いろいろな学びを体験

 学校の教科と関連して楽しめるのも「食」ならではの魅力。

 味や香りを表現するのは国語、食材の計算は算数、産地は社会、そして煮える・焦げるは理科。そんなふうに考えると、料理をすることが生きるうえで欠かせない知恵を学ぶチャンスだということがわかります。

「作ること、食べることは生きた教材。それを使って、子どもたちの『生活力』を育てていきたい。自分で考えて、選び、行動できる子どもたちの成長のお手伝いをすることが私の役目かな、と思っています」とさかまきさん。

 料理を通して、子どもたちはもちろん、親としても学ぶことがたくさんある——。

 コトコトキッチンの食育教室が教えてくれるヒントが、もっと親子で料理を楽しむ時間を増やしてくれそうですね。

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cotocoto cotona 子ども食育教室 「コトコトキッチン」

対象…4〜12歳
月2回(1回4000円・120分)*会員割引料金あり
定員…4名
場所…東京都練馬区
http://cotocotocotona.web.fc2.com/

※手作りパン教室(大人向け、親子向け)なども開催

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(2009年12月25日)
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