本誌連動企画

フィンランドの暮らし 第2回 フィンランドはベビーブーム!

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不況だと出生率が上がる!?

 最近雑誌や新聞などのあちこちで「vauvabuumi(ベビーブーム)」の見出しを見かけます。まさにブームまっただ中、フィンランドではここ数年出生数が増え続けています。

 去年人口約530万人のこの国で産まれた赤ちゃんの数は前年より800人ほど増えて約6万人(ちなみに日本は109万2千人)となりました。

 ではなぜ今ベビーブームなのでしょうか。いろいろと分析されていますが、フィンランドらしい理由として「経済不況」、そして「移民の出産」があります。

 普通、不況になると出生率が下がるといわれますが、フィンランドでは逆の傾向にあり、女性が仕事人生から子作りへとシフトしがちなのだとか。

 実は法律で産休・育休中(最大3年間)の人を解雇する事はできないと定められているため、不況でリストラの可能性がある場合は妊娠して産休へ入る・・・というのがどうやら作戦の模様。女性が強い(!)フィンランド、ここでもその一面をのぞくことができます。

金銭的サポートも充実

 そして移民の件について。せっかく福祉の整った国に縁あって来たのだから、ぜひここで子どもを産もう!と考えるのは自然なことでしょう。まさに私がこのパターンです(笑)。近所の児童館でもさまざまな国籍のパパ、ママに出会います。

 出産にかかる費用は2回の超音波検査と出産時の入院や処置にかかる実費のみ。私の場合は妊娠、出産を通して合計4万3千円ほどでした。妊婦検診や産後の赤ちゃんの予防接種などにも一切費用はかかりません。

 その上、国からは出産準備品がぎっしり詰まった3万5千円相当のマタニティパックのプレゼントも(まあ、税金なのですが)。金銭面でも、その後の社会的なサポート面でも恵まれているので、是非ここで産もう!と思わせてくれるのです。

2人乗りベビーカーがいっぱい

 さて考察はさておき、実際に日々感じているベビーブーム事情を紹介しましょう。

 まず、首都ヘルシンキでは出産できる病院が2つあるのですが(2つだけ、というのも驚きですが)、特に大きい方の大学病院では分娩室が足りず、土壇場で比較的余裕のある隣の市の病院に送られるケースもあるとか。

 基本的には事前の分娩予約は不要なので日本の昨今の状況に比べればのんびりとしたものですが、混雑とは無縁のこちらの生活の中では印象的なエピソードです。

 そして、年子、または2歳差で2人目、3人目を授かっている友人・知人の多い事! 児童館や近所の公園で私と出産した時期を同じくしたママに久々に会うと、かなりの確率でまたお腹が大きかったり、2人乗りベビーカーをすでに押していたり。

 ちなみにこちらでは4歳くらいでもベビーカーに乗せていることが多い事、横並びタイプの大きい2人乗りベビーカーでも、駅に改札はなく、バスや電車にはベビーカー専用スペースがあるので困らないため、双子以外での2人乗りベビーカーの需要が日本より多いのです。

 そしてこの2人乗り、2、3年前に比べるとずっと見かける事が多くなりました。間をあけずに次の妊娠をめざし、結果、早めに仕事に復帰する。そんなスタイルもブームになっているようです。

日本では想像しにくかった第2子妊娠

 さてそんな中、実は私もこの秋に第2子を出産予定。長男とは2歳半違いで授かったのですが、まさに今のブームに乗った感じです。

 共働きでもパパとママが同じように育児に関われる環境に加え、スリングに新生児を入れて、そして2人乗りベビーカーをガシガシと押して児童館や公園で上の子と過ごすたくさんのママたちを身近で見てきて「たとえ年子で授かろうと、なんとかなるんじゃないかなあ」と感じていました。

 その気持ちが年の差をあまり気にせずに2人目を考えることを後押ししてくれました。これは日本で働いていた時には想像すらできなかったこと。

 子どもを産み、そして育てて行く事への不安が少なくてすむ・・・そういった環境がベビーブームの根底を支えているのは言うまでもありません。

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*1ユーロ130円で計算
*フィンランドが誇る?マタニティパックの詳細はこちらから(英語)
http://www.kela.fi/in/internet/english.nsf/NET/180408150632HS


(2009年6月5日)
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