
本誌でも人気の連載企画・「重曹」クリーニング。読者のみなさんから集まった、重曹お掃除にまつわる素朴なギモンに、岩尾明子さんから回答をいただきました。
これを読めば、もっと重曹が使いこなせるはず!
監修|岩尾明子(いわお・あきこ)
重曹は細かいパウダー状になっていて、その粒子は塩よりもやわらか。水を加えることで、粒子の角が丸くなり、溶けながら穏やかに研磨作用を発揮してくれます。そのため、プラスチックなどのやわらかい素材でも、傷をつけずに磨けます。ただし、漆器、真珠、さんごなどは細かい傷がついてしまうことがあるので、注意をしてください。
落ちます。水まわりのお掃除に毎日重曹を使っていると、それだけで排水口も次第にきれいになっていきますよ。
また、以下のレシピは手でさわれない、あるいはさわりたくないような場所の汚れを泡の力を借りて落としやすくするものです。汚れが気になるときは、こちらもご参考に。

封孔処理(※)のされていないアルミ食器や傷をつけてしまったアルミ鍋などは、重曹を使うと黒く変色することがあるので、一度反応を試してみてから使ってください。もし、変色した場合は、ビネガーにつけると元に戻ります。
畳やゴザなどのい草製品、ジュートなどの天然繊維でできたものも、重曹が繊維中のタンパク質と反応し、黄ばみの原因となります。ただし、これは、ほかのの住居用洗剤やせっけんなどのアルカリ洗浄剤に共通の作用で、重曹に限った話ではありません。また、これらの天然繊維の場合は、アルミと違って元に戻せません。
畳を拭くときは乾拭きが基本。どうしても必要なときは、固くしぼった布でさっと水拭きするか、うすいビネガー水で拭きましょう。
塗装されていない木材も注意が必要です。無垢材のフローリングやテーブル、桐など天然木の柱や建具は、水のしみができるので重曹は使わないようにしましょう。
※封孔処理=アルマイトを加工するときにできる細かな小さな穴を埋める工程。処理されてるかどうか分からないときは、販売店やメーカーに聞いてみてください。
カビ対策はまずは予防が一番。重曹の弱アルカリ性はカビを寄せつけない効果があるので、こまめに重曹水をスプレーして拭きとれば予防対策になります。
黒カビが発生してしまったときは、重曹・酸素系漂白剤を各大さじ2をよく混ぜて水を少し加えて作る「殺菌・漂白ペースト」でパックを。しばらく放置した後、ペーストを拭き取ってから、ビネガー水をスプレーします。

重曹にはグレードがあり、一番純度が高い薬用から食品用(薬用・食品用とも純度は99.9%以上が重曹)、そして一番純度が低く値段の安い工業用(純度は99%以上が重曹)と3つのグレードがあります。工業用をお掃除に使う人もいますが、体に直接ふれたり、口に入っても安全なことを考えると、おすすめは食用グレード。これが一つあれば、料理を含め何にでも使えるし、安全という二つを兼ね備えているので、結局は、価格的にもお買い得だと思います。