本誌連動企画

重曹と一緒に使ってもっとキレイに! 自然派お掃除素材(2)

重曹でのお掃除を助けてくれる自然派素材のご紹介の第2回目です。基本を押さえたら、ハーブ・エッセンシャルオイル、グリセリン、エタノール、酸素系漂白剤なども取り入れて、重曹クリーニングをより効果的に実践しましょう。

※本文中のカップ1=200ml、大さじ1=15mlです。
監修:岩尾明子(いわお・あきこ)
地球に優しいお掃除サイトを運営するNGO「クリーン・プラネット・プロジェクト」代表。著書に『重曹のあるくらし』(中央公論新社)、『重曹生活のススメ』(飛鳥新社)など。ecomomでも重曹クリーニングの連載をスタート。
1回目はコチラ。ビネガー、石けんをご紹介しています。

ハーブ・エッセンシャルオイル 植物の恵みを使って香りと抗菌・防虫作用を

 エッセンシャルオイルやハーブには、重曹、ビネガー、せっけんにはない抗菌作用や防虫作用があります。暮らしの中で香りを楽しむという点でも、上手に植物の恵みをプラスオンして使ってみたいもの。エッセンシャルオイルはハーブを高濃度に抽出しているので、その分作用も強いため、種類や適量、保存方法など使い方に注意が必要です。生やドライのハーブは、そのまま使って大丈夫です。初心者におすすめなのは、ラベンダーやティーツリーなど。

clear

エッセンシャルオイル

保存と持ち運びに便利だが、決められた使い方を守ること。自然雑貨店、ネット通販などで手に入る。1滴(約0.05ml)にハーブの数百倍の作用が濃縮されている。

ハーブ

植物をそのまま乾燥させたドライハーブ、その季節ならではの新鮮さがある生ハーブ。いずれもスーパーなどで手軽に入手可能。

ハーブの基本的な使い方

  • 消臭剤(芳香剤)…重曹1〜2カップにエッセンシャルオイルを数滴たらす。そのまま消臭剤にしたり、掃除に使ったりできる。ペパーミント、ヒノキなどは防虫効果も。
  • 洗濯の抗菌…「洗い」のサイクルでティーツリーの香りつきの重曹を入れると、洗濯物と洗濯槽の抗菌&カビ防止に。
  • 入浴剤…重曹1/4カップに美容効果、リラックス効果のあるエッセンシャルオイル(ラベンダー、ローズなど)を3〜5滴加えてよく混ぜ、お風呂に入れれば入浴剤に。
  • ハーブビネガー…生・ドライハーブをビネガーにつけて1週間から10日ほどおいておく。または、2カップのビネガーにエッセンシャルオイル1〜2滴加えてよく振って使う。ラベンダービネガーは消臭や抗菌作用が、ミントビネガーは虫よけやエアフレッシュナーとして、レモンビネガーはさわやかな抗菌効果がある。

グリセリン 保湿性に優れた安心素材

 アルコール類の一つであるグリセリンはもともと体や食品の中に含まれる自然の物質で、口にしても安全なトロリとした液体。保湿性にすぐれていて、軟膏やクリーム、ローションなどにも使われています。油と水の両方に溶ける性質があり、汚れを落とすのに一役買ってくれる素材。薬局などで手に入ります。

clear

グリセリンの使い方

  • 衣類のしみ抜き…先にしみの部分をグリセリンにひたし、少しもんで置いておく。あとは普通に洗濯すると、油性・水性どちらのしみもきれいに。
  • 歯みがき…重曹とグリセリンを適宜混ぜてトロリとさせたクリームは歯みがきに。
  • 衣類のリンスに…ハーブビネガー180mlにグリセリン20mlを少し加えて、保湿力をアップ。衣類のリンスだけでなく、髪や肌にハーブビネガーを使うときにしっとり感を高める。
clear

エタノール 殺菌力をもっとアップしたいときに

 殺菌消毒に威力を発揮するエタノール。グリセリン同様、水と油になじむ性質があり、汚れを落として殺菌してくれます。ビネガーよりも確実に消毒することが必要なときに使うと便利です。無水エタノールはアルコール濃度100%、消毒用エタノールは濃度70%で、いずれも薬局で手に入ります。濃度が70%以上だと、ほとんどの雑菌を殺菌、60%以下の場合はそれ以上菌が増えない程度の働きをします。エタノールは可燃性なので、取り扱いには注意が必要です。

clear

エタノールの使い方

  • シールはがし…重曹やビネガーでもきれいにおちないシールのベタベタした部分はエタノールをつけた布でのりを溶かすように拭く。
  • ローション作り…エッセンシャルオイルをエタノールで溶いてから、水で薄める。エタノールは油溶性のエッセンシャルオイルがまんべんなく水に溶けるための助けをはたす。
  • 消毒…普段はビネガーの抗菌掃除を習慣にして、梅雨どきや赤ちゃんの身の回りなどはエタノールを使って消毒を。
clear

酸素系漂白剤 しつこいしみやカビなどの汚れを落とす

 どうしても落ちないしみやカビなどの汚れには酸素系漂白剤の殺菌・漂白の力を使います。大きな薬局やホームセンター、生協などで「100%過炭酸ナトリウム」という成分表示の粉状の製品を購入します。バスルーム、キッチン、洗濯もの、食器など幅広く使えますが、最初に有機物の汚れをできるだけとっておくことがポイントです。水に溶かすと重曹より強いアルカリ性になるので、肌の弱い人は手袋を。

clear

酸素系漂白剤の使い方

  • キッチンの殺菌…水1lに酸素系漂白剤大さじ1/2を加えてふきん、まな板、食器などキッチン周りのものをつけ置きし、30分ほど置いて殺菌。重曹と混ぜて殺菌ペーストを作っても。
  • 洗濯…通常の洗濯コース終了後、しみ、黄ばみ、カビの気になる衣類だけ0.5〜1%濃度にした酸素系漂白剤の溶液につけ置きしてから、すすぐ。
※絶対に塩素系漂白剤と間違えて使わないでください。塩素系漂白剤はビネガーなど酸性の液体と混ぜると非常に危険な塩素ガスが発生し、事故につながるおそれがあります。
clear

参考文献:『重曹のあるくらし』(中央公論新社)、『重曹生活のススメ』(飛鳥新社)
⇒ 本誌連動企画 トップへ戻る
▲ページTOPへ