本誌連動企画

海外のお米を、日本の食卓で味わう

中国、韓国、東南アジア、アメリカ、ヨーロッパ…お米を主食にしている国は、日本以外にもたくさんあります。でも、主に食べられているのは粒の長い中粒種や長粒種です。
最近は、日本でも海外のお米が簡単に購入できるようになりました。それぞれの特徴を理解し、普段の食卓で海外米を楽しんでみてはいかがでしょう。
(写真/今井真知子 取材・文/小口ちひろ)
海外米は、中・長粒種が主流

 私たち日本人が毎日食べているお米。ねばりが強く、甘みがあって柔らかいのが特徴ですが、これはジャポニカ種と呼ばれる粒の短い品種だけが持つ性質です。しかもジャポニカ種を主食としているのは、世界的に見ると全体の約20%。他の国の多くは、粒の長い中粒種や長粒種を食べています。

 中・長粒種の代表選手は、タイ米やカリフォルニア米です。「タイ米」と聞くと、あの1994年に起こった「お米騒動」を思い出す方が多いかもしれません。「タイ米は美味しくない」という風説が立ちましたが、あのとき輸入されたタイ米は、他の国々に輸出した“残りもの”。品質の良くないものだったのです。

 13年が経った今、日本に輸入されるタイ米の状況は大きく変わりました。「香り米」「ジャスミンライス」という名称で知られる、最高級のタイ米が輸入されているのです。これは“世界のコシヒカリ”と呼ばれる、ポップコーンに似た香りの長粒種です。タイ東北部が生産地で、そのほとんどが欧米諸国やアジアの富裕層向けに輸出されています。


エスニック料理が似合う「ジャスミンライス」

 ジャスミンライスは、長粒種で米粒が細長く、透き通った色をしています。水分の含有量が少ないので、粘りがなくてサラサラとした食感が魅力です。虫が付きにくく、長期保存も可能です。収穫は10~1月の年1回。新米の時期は豊かな香りが楽しめますが、水分も多く少々べたつきます。このお米は「新米が美味しい」という日本の既成概念が当てはまらないのです。

 最適な調理法は、やはり東南アジアのエスニック料理や中華料理。パリッと炒めたチャーハンや、あんかけ風チャーハン、タイカレーや炒め物を上からかけたぶっかけご飯が美味しくいただけます。


「カルローズ」は、リゾットなど西洋料理に

 一方、カリフォルニア米の約80%を占めているのが、この9月に民間市場初導入を果たした「カルローズ」という品種です。これは中粒種で、日本米とタイ米の中間的存在。粘りやサラサラ感もちょうど中間です。お米自体の香りも、それほど強くありません。

 アメリカでは、日本料理店や寿司屋でも使われているそうですが、一番合うのは西洋料理。油との相性が良いので、リゾットやパエリア、スープやサラダ、コロッケの具などに使うのがおすすめです。冷えてもべたつかず、美味しくいただけます。

 “ジャスミンライス”も“カルローズ”も、その多くがホテルやレストラン、エスニック料理店などで使われていますが、一般の人も購入可能です。輸入食料品店や高級食料品店、米販売店(一部)で取り扱っており、インターネット販売もあります。「たまには海外の料理を作ってみよう!」という気分の時、ぜひ海外米を使ってみてください。より一層、本場の味に近づくと思います。

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<取材協力>
三島屋 http://www.mishimaya.co.jp/
木徳神糧 http://www.kitoku-shinryo.co.jp/
USAライス連合会 http://www.usarice-jp.com

***おすすめレシピ***

~ご飯とエビドライレッドカレー2人分~
殻つきエビ<中> 12尾
ココナッツミルク 11/2カップ
カレーペースト 大さじ2
スイートバジルの葉 1/4カップ
カフィルライムリーフ 2枚
赤とうがらし<せん切り> 1本
ココナッツの砂糖 大さじ1
ナンプラー 大さじ2
  1. えびは背わたを抜き、尾の一筋を残して殻をむく。
  2. 中火でココナッツミルクを煮立て、十分に煮立ったらカレーペーストを入れて香りが出るまで炒める。残ったココナッツミルクを足して、さらに炒める。赤色の油が浮いてきたら、えびを入れて炒める。
  3. ナンプラー、砂糖を加えて味をととのえる。煮立ってきたら、カフィルライムリーフと赤とうがらしを入れる。
  4. お皿にスイートバジルの葉を敷き、ジャスミンライスとえびレッドドライカレーを盛る。
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~クワトロフロマージュ カルローズリゾット2人分~
無塩バター 24g
玉ねぎのみじん切り 40g
にんにくのみじん切り 4g
カルローズ米 200g
チキンブイヨン 10g
お湯 460ml
グリエールチーズ 32g
モッツァレラシュレッド 32g
パルメザンパウダー 40g
ゴルゴンゾーラチーズ 20g
生クリーム 30g
プロシュート・塩・こしょう・パセリ 適量
  1. 玉ねぎとにんにくをみじん切りにする。
  2. プロシュートは、電子レンジにかけ、カリカリにして割っておく。
  3. 鍋に無塩バターを入れ、にんにくと玉ねぎを入れて炒め、お米を加えてさらに炒める。
  4. ブイヨンとお湯を注ぎ、よくかき混ぜながら煮る。
  5. チーズ4種を加え、米が煮えたら生クリームを加え、塩・こしょうで味を整える。
  6. お皿に盛り付け、パセリとプロシュートを飾る。