本誌連動企画

母から娘へ伝える昭和のレシピ さりげなく、懐かしい味


 本誌「夏の台所の工夫」でもご登場いただいた松原可祢子さんは、ノンフィクション作家の松原惇子さんのお母さんです。専業主婦歴60年、料理が大好きな可祢子さんが編み出したオリジナルレシピはどれもやさしく、懐かしい昭和の味がします。
 先ごろ「母から娘へ伝える昭和のレシピ」(1523円 リヨン社)を出版された可祢子さんに、とっておき夏料理を教えていただきました。
撮影: 原 務
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惇子さんのおばあさまが夏になるとよく作られていたそうです。大豆の水煮を使うと簡単に出来ます。だしの味と大豆の滋味が味わい深い一品。うどんで食べたり、そうめんで食べたり、いろいろな食べ方が出きますが、ひんやりと器まで冷たくひやして召し上がれ。

【材料】
大豆の水煮缶 一缶(または袋詰め1パック、約200g)
だし汁 2カップ
しょうゆ 大さじ1
酒    大さじ1
みりん  小さじ1
きゅうりの薄切り 数枚

  1. 大豆の水煮をすり鉢でよくする。すり鉢がないときはミキサーにかけてもよいが、すったほうがおいしくできる。
  2. だし汁にしょうゆ、酒、みりんを加えて、よくかき混ぜる。
  3. 1の大豆に2を少しずつ加えながら、混ぜる。このとき一度に加えないで、味を見ながら加えていくこと。
  4. 器に盛り、きゅうりの薄切りを浮かせる。
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あっさりしたそばには、ちょっと油っぽい野菜がよく合います。なすをそばつゆにつけて食べてもいいし、お皿のうえにそばとなすをのせて、そばつゆをかけてもいいです。そばは冷水でよく洗ってきりっとさせ、それに熱々揚げたてのナスを合わせるのがおいしくいただくコツです。

【材料 2人分】
そば 一束 
なす 2本
薬味(小ねぎ、大葉、みょうが、のりなど) 適量
市販のそばつゆ 適量
揚げ油 適量

  1. なすはへたをとって縦半分に切り、さらに半分に切る。
  2. 鍋にひたひた程度のサラダ油を熱し、なすを素揚げにする。火を通しすぎないこと。持ち上げてくたっとなったら揚げすぎ。
  3. 薬味の小ねぎは小口切り、大葉はせん切り、みょうがは薄切りにする。のりは小さく切る。
  4. たっぷりの熱湯でそばをゆで、ざるにとって流水で水洗いする。
  5. そば、薬味、なす、そばつゆをそれぞれの器に盛る。
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昭和の味、三杯酢を使ったたこの酢の物。マリネにしたり、酢のものにしたり、たこは酸っぱい味と相性のいい素材です。こういうクラッシックな料理をモダンな器に入れると意外に映えますよ。

【材料】
ゆでだこ(市販) 1パック
わかめ(乾燥) 1つまみ
きゅうり 少々
三杯酢  酢・大さじ3 砂糖・大さじ1と1/2 だし汁・大さじ1・しょうゆ大さじ1

  1. たこは食べやすい大きさに切る。わかめは水でもどしてから、よく水気を絞る。きゅうりはせん切りにする。
  2. 三杯酢の材料をよく混ぜ合わせる。味を見てすっぱいようなら、水ではなくだし汁でのばす。
  3. 1のたことわかめを三杯酢であえる。器に盛り、きゅうりをのせる。冷蔵庫で冷やすとおいしい。
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生がおいしいカブは、しゃきしゃきとした歯ごたえも味のうち。めんつゆをほんの少し混ぜるとほのかにだし味がきいておいしくなる。暑い夏はこういう料理がむしょうに食べたくなりますよね。

【材料】
かぶ 2個
きゅうり 1/2本
みょうが 1個
たかのつめ(とうがらし) 1本
塩  少々
市販のめんつゆ 少々

  1. かぶ、きゅうり、みょうがはせん切りに、たかのつめは種をとって小口切りにする。
  2. 1をすべてボウルに入れて、塩をふり、軽くもむ。塩が多すぎると塩辛くなるので、少なめに。
  3. めんつゆをほんの少し加えて混ぜる。


ここに掲載されたレシピはすべて「母から娘へ伝える昭和のレシピ」(リヨン社 1523円)に掲載されたものです。ほかにもじゃがいものチーズ揚げ、懐かしいプリンなど、誰もが一度は口にしたことがある52の料理のレシピがたくさん。料理にまつわるエピソードを母と娘が語り合うエッセイもしみじみとして味わい深いものがあります。