本誌連動企画

カエルさんちのオーブン料理

 はじめまして。イラストレーターのマット和子です。私はカエルが大好き!なので、家族を描くときも、ついカエルの姿にしてしまいます。北海道に住む私は、オーブン料理が大好きです。寒い冬、心もおなかも温まる、我が家で人気のオーブン料理をご紹介します。

オーブンは魔法の調理器具
たまにはこんなことも 皆さんのお家に、オーブンありますか?え?あるけど、ピザを温めるのに、使うくらい?ケーキやパンを焼くときにしか、使わない? ウムム、それはもったいない。

 私、オーブン大~好きです。趣味の手抜きお菓子づくりをするときは、もちろん、なくてはならないオーブンですが、普段のお料理のときも、けっこう使います。

 なぜかと言うと、オーブン料理って失敗が少ないから。温度を一定に保ってくれるし、時間になればちゃんと止まってくれる。これってつまり、焼き過ぎ、煮過ぎの心配なしってこと。もちろん、温度と調理時間を適切に設定すれば…の話ですが。

タラのみそ漬け
 実は私、魚料理が苦手。でも、子どもたちには、ぜひ食べてほしい食材。日本くらい魚の種類と、調理方法が多い国は、そうありません。夫(アメリカ人)が、ホネのついた魚料理は苦手なので、やっぱり子どものうちから食べ慣れないと…と、焼き魚に挑戦するのですが。いつも焦がしてばっかり。

 それに、うちのグリルは、普段はパンのトーストに使っているので、魚を焼いた後は、念入りに掃除をしなければならず大変。そこで思いついたのが、オーブンで魚を焼くことでした。

 臭いがつかない?と心配する方もいますが、大丈夫。私は、サッとオーブンの内側を濡れ布フキンでふいておくくらい。次にオーブンを使うとき、少し臭うかもしれないけど、熱で飛んじゃうみたいです。子どもたちは、おかげで魚料理大好きです。特に、さんまとかあじとか、お頭付きの魚だと、ごちそうだと思ってるらしい。

 これは、おもむろにオーブンから出てくる演出のせいかも。

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野菜のオーブン焼き
 私にとって、保育園のお迎え後から夕食までが、一日で一番忙しい時間。家に帰ったら、とりあえず、何か、オーブンに放り込んでおく。そうすれば、他のお料理やらその他の用事をこなして、さあ夕ごはん…ってときに、一品出来てる!これは、うれしいです。

 グラタンとか、下ごしらえしたお肉とか、オーブンに任せっきりにできるメインディッシュが、冷蔵庫に入っている日ときたら、その日一日、心が軽い。保育園の帰り道の、「早く!早く!」の回数も、ぐんと減ります。できればこんな日を、もっと増やすのが目標です。

 さて、とりあえずの一品、忙しいときのお助けメニュー。私がよくつくるのは、野菜のオーブン焼き。シンプルなのですが、野菜のおいしさがギュッとつまって、とてもおいしい。

 使うオイルを、オリーブ油にしたり、ごま油にしたり、焼くときに、刻んだにんにくや、ハーブをふりかけたり、チーズやパン粉をふりかけたり、バリエーションもたくさんできます。ぜひお試し下さい。下ごしらえさえできちゃえば、後はお任せにできるオーブン料理って、ほんと楽ちんなのですよ。

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カボチャの料理、いろいろ
 一口にオーブンと言ってもいろいろです。私の一台目は、高校生のときに母が買った、小さな電気オーブン。結婚してから、実家でホコリをかぶっていたのを譲り受け、ずいぶん活用しました。ドアがぴっちり閉まらなくて、焼けむらができないよう、途中で天板の向きを変えなくちゃならなかったけど、一番愛着のあるオーブンでした。

 二台目は、ごく普通の、電子レンジのついた電気オーブン。量販店で買ったから?彼は、あまり個性を主張しませんでした。三台目が、引っ越し先にあった年代物のガスオーブン。火力が強くて、今までのレシピの時間がすべて変わりました。ガスはやっぱり良かったけど、苦労したなぁ。また引っ越して、今のガスオーブン。な、なんと、160℃、180℃、200℃…と、決まった温度にしか設定できない。マフィンは、190℃なのにっ。使えないやつ。最初はがっかりしたけど、調理途中で温度を変えたり、工夫しながらつきあってます。

 よく言われるけど、オーブンにクセがあるというのは本当ですね。レシピに書いてある時間や温度は参考程度にして、我が家のオーブンにピッタリの時間や温度を見つけだすのが、オーブンを使いこなすコツかも。でもそんなに難しく考えず、時間を少なめに設定して、足りなかったらまた足せばいいだけ。

 オーブンはおいしいものが出てくる魔法の箱!これからも、もっともっと仲良くなっていきたいです。

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マット和子 1965年生まれのカエルの好きなイラストレーター。ロンドンに留学中に知り合った米国人男性と結婚。北海道で友人と手作りケーキと雑貨の店「COUS COUS OVEN+HOPPERS」を開いている。著書に「カエルさんちのおいしい便り」「カエルさんちのキッチン便り」がある。