
料理教室のメニューでいつも冬になると人気があるのが、韓国の薬膳スープ、参鶏湯(サンゲタン)です。丸鶏に高麗人参を加えて、コトコトと煮込みます。
なぜ、人気があるかというと、滋味が濃くておいしいばかりでなく、食べると翌日体調がが違うのです。
以下は生徒さんの声です。
「食べた後、いつもは冷え冷えの手が、夜までぽかぽかしていて、ぐっすり眠れました。」
「翌朝、鏡を見て、びっくりです。お肌がしっとりしていて、お化粧ののりが違いました」
などなど。
参鶏湯は、韓国の薬膳スープですが、ほとんど同じような処方のものが中国の薬膳にもあり、カラダの冷えを改善したり、代謝をよくしたりするために食べられています。
使われるのは、鶏肉、ナツメ(乾燥)、栗、もち米、高麗人参、しょうが、にんにくなど。これらの材料に共通しているのは、カラダの「気のエネルギー」を補うということです。
中国医学では体は「気・血・水」という3つの要素でなりたっていると考えます。そのなかでも、「気」は目には見えませんが、生命を支え、体を動かすエネルギーを指します。気は、カラダを温める、成長や代謝を促す、体表を守って病気が侵入しないようにするなど、さまざまな働きをしています。
気が不足した状態を「気虚(ききょ)」と呼び、体のエネルギーが不足した状態になります。抵抗力が落ちる、疲れやすくなる、カラダが冷える、精神的に落ち込むなどの不調がでます。
参鶏湯は、カラダの気のエネルギーを増やして、温め、抵抗力をつけてくれます。高麗人参やナツメはカラダを元気にし、血行を改善し、血液を増やす効果もある生薬です。そのほかにももち米、栗、鶏肉などは身近ですが、気のパワーを高める食材として使われます。
また鶏肉を骨ごと使うと、コラーゲンも豊富で、肌の潤いを保つ効果も期待できます。教室では、できるだけ、骨や軟骨の成分がスープに出るように、丸鶏のお腹にもち米を詰めて煮込みます。
でも、いつもいただく質問は、「家族が少ないと食べきれないので、もっと少ない量だけ作る方法はないですか?」というもの。
そこで、今回は、手羽先を使った手軽にできる参鶏湯を紹介します。もち米は、油揚げのなかに入れて煮るので、作りやすさも抜群です。
今年のクリスマス、ローストチキンもいいですが、ほっくりと薬膳スープで、身も心も温まるイブはいかがでしょう。
さて、2年間続けさせていただいた「親子で楽しむ医食同源」は、今回で終了させていただきます。みなさまの健康をお祈りしつつ、また、いつかお会いできることを楽しみにしています。

材料(4人分)
鶏の手羽先 12本
油揚げ 2枚
もち米 1合
干ししいたけ 4枚
昆布 10cm角2枚
しょうが 1かけ
にんにく 2個
天津甘栗 8個
高麗人参 1本(あれば)
なつめ 8個(あれば)
酒 大さじ2
塩 小さじ1〜1半
しょうが塩タレ
しょうが 20g
サラダ油 大さじ1
塩 小さじ1/2
作り方

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