今週のコラム パパ社長、カナガキの絵本のある暮らし

12月26日 UP DATE

第15回 人それぞれの個性を見出す


 ぼくにはひとつ特技があります。それは、人のいいところをみつけてほめる(というか感動する)ことです。学生時代はサッカーをしていたのですが、チームメンバーのいいプレーをとことんほめて、チームのムードを盛り上げるのが得意でした。その特技が、子どもたちに接するときにも大変役立っています。

 絵本ナビのイベントで、子どもたちと一緒にしかけ絵本を作るワークショップを開催することがあるのですが、最低限の作り方しか教えないでおくと、子どもたちはどんどん発想を膨らませて工夫していきます。

 本を開くと口がパクパクするカエルを作って教えると、色んな動物に応用するし、上下二段に口を作る子もいれば、口じゃなくて目にしてみたり。一生懸命考えて、実に味のある絵を描く子もいます。

 ひとつひとつ、その子の個性が出ていて、大人には絶対作れない作品なのです。「いいのを作ったね!」と心から感動すると、子どもたちは目をきらきらさせて、がぜんやる気になるから不思議です。

 誰にだってみんないいところがあります。子どもだけでなく、家族や会社の同僚のいいところを見つけることで、悩んでいた状況がよくなることがあります。今回は、人それぞれの個性を見出すことの大切さを教えてくれる絵本を紹介します。

♪子どもに関わる大人にぜひ読んでほしい

「てん」(あすなろ書房)は「お絵かきなんて大嫌い!」という女の子ワシテのお話。苦し紛れに描いた小さな「・(てん)」を、先生は額に入れて立派な作品として飾ってくれます。そこからワシテは色とりどりの「・」を描くことに目覚め、絵を描く力が開花していくのです。

 小さなことでもいいから、子どものいいことをみつけてあげることの意味がこめられており、子どもに関わる大人にはぜひ読んでほしい作品です。

「てん」(あすなろ書房)
 「かみさまからのおくりもの」(こぐま社)では、5人の赤ちゃんに天使が贈り物を届けてくれます。それは、「よくわらう」「ちからもち」「うたがすき」「よくたべる」「やさしい」という「個性」でした。特別なことではないけれど、子どもはみんないいところをもって生まれてくるんだと、思い出させてくれます。

「かみさまからのおくりもの」(こぐま社)
 「いいこってどんなこ?」(冨山房)はうさぎの親子の問答で物語が進みます。「ぼくがどんなこだったら うれしい?」の問いには、「あなたらしくしてくれるのがいちばん。いまのあなたが大好きだから」とやさしく答えるのです。

「いいこってどんなこ?」(冨山房)

♪認めることからすべてがはじまる

 子育てしていると叱らなくてはならないことも多く、忙しい毎日に子どもの個性の大切さをつい見失いがちです。子どものいいところを見つけてあげることで、きっとお母さん自身もラクになるはず。無条件に受け入れてくれる安心感が、新しいことにチャレンジする原動力になります。認めることから、すべてがはじまるのです

 子どもの才能を活かすも殺すも大人次第なのです。


注:絵本のより詳しい情報は、画像をクリックすれば見られます。
  購入することも可能です。(絵本ナビでの決済になります)

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