今週のコラム エッセイスト金子由紀子の風を感じる暮らし

5月16日 UP DATE

第32回 楽しいフリーマーケット


 陽気がよくなってくると、家族でのお出かけも楽しいですね。この季節、大きな公園や駅前広場に行くと、フリーマーケットののぼりを目にします。みなさんは、出店したことありますか? 私は、上の子が生まれた後しばらくして、2度ほど出店したことがあります。

 当時住んでいた賃貸住宅は、収納は多いものの使いづらい間取りで、子どもが生まれてモノが激増した暮らしに、ほとほと嫌気が差していたころです。

 産後の体調が戻った頃でしたので、私は子どものお昼寝の合間をみて、猛然と片付けていきました。

 「これは要る、これは要らない」

 と、家中をひっくり返した甲斐あって、ずいぶん沢山の「要らない」の山ができました。

 箸にも棒にもかからないようなものは迷わず捨てられるのですが、

 「まだ使えるけど、自分じゃ使わない」

 という、微妙なモノって多いんですよね。ただ捨てるのもイヤだけど、リサイクルショップや古着屋さんで値がつくほどのものもないし…。

 そこで、その頃近くに住んでいた妹と相談、かねがねやってみたいと思っていたフリーマーケットに挑戦することにしました。

♪ディスプレイの工夫が大事

 開催地は、大きな公園の一画。2000円程度の出店料を払えば、誰でも「お店」が開けます。当日の朝、双方のパパの車に、段ボールや紙袋をどっさり詰め込んで、お店開きとなりました。「商品」は、ベビー用品や子供服、おもちゃ、引き出物の食器やタオル、本にCD、アクセサリーといったところ。子供たちは、今日だけパパにお任せ~!

 実際にお店を開いてみてわかったのは、ディスプレイの大切さです。フリマ慣れしている人たちのディスプレイはとっても見やすく、すぐに人が集まってきます。地面にただ並べているだけでは、お客さんが手に取りにくいし、見づらいことに気づいた私たちは、段ボールで高低をつけたり「目玉商品」をアイキャッチにしたりと工夫して、あとはひたすら、

 「どうぞ~、見てってくださ~い、お安くしますよぉ~」

 と姉妹で呼び込みに精を出しました。

 もともと、高く売ろうなんていうつもりはありません。300円、500円と一応値段はつけましたが、お客さんと話がはずむと、

 「100円でいいですよ~」

 「コレも要りません? あげちゃう」

 なんて、どんどんオマケするもんだから、意外に早く売れていきました。よく売れるのは、未使用の消耗品と子供用品です。「値が張り、生地も仕立てもいい服」は残念ながら売れませんでした。自分の思い入れと、他人の需要は違うんですね。

♪ちょっとしたお小遣いに、にっこり

 最後は10円均一にして投売り状態でしたが、1日終わってみれば、二人で2万円弱の売り上げ。出展料を差し引き、山分けしてもちょっとしたお小遣いに、にっこり。売れ残ったモノは、今度こそいさぎよく捨てられます!

 そんなわけで、この季節のフリマ、とってもおすすめです。衣替えついでに、出店してみては?

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