
東京の年平均気温は、この100年間で約3℃上昇しています。地球温暖化の影響もありますが、"ヒートアイランド現象"(=都市の気温が、郊外に比べて高くなる現象)の影響でもあります。
ビルや家庭のエアコンの室外機から出る熱や、自動車の排気ガスの熱のほか、緑が少ないこと、アスファルト地面からの熱などが原因です。
夏の日中でも、木陰に入ると涼しく感じます。葉が日射をさえぎるからという理由以外に、植物の蒸散作用もあります。植物は、葉から水分を蒸発させています(蒸散)が、そのときに、周りの温度を下げるのです。
注射をする前に腕をアルコール消毒、このときスーっとします。液体が気体に変わるときには熱が必要。消毒液(液体)が蒸発する(気体になる)ときに、皮膚から熱を奪うからです。同じように、植物が水分を蒸発させる時に、周りから熱を奪ってくれるわけです。
このように、植物で日差しをさえぎると蒸散による涼しさも期待できるうえに、植物は二酸化炭素を吸収するので、温暖化防止にも貢献できます。
窓の外側に、ネットなどを使ってつる性の植物をはわせる"緑のカーテン"の効果を調べたデータがあります。緑のカーテンのある窓と、ない窓で、窓の外側の表面温度を比較したとところ、ない方が39.2℃なのに対し、ある方は35.3℃(気温29.2℃)。なんと、約4℃も差がありました。(横浜市南区ホームページより)
緑のカーテンは目隠しにもなりますので、風通しをよくしたいけど外からの視線が気になる方も、窓を開けることができるのではないでしょうか? 興味のある方は、来年、ぜひ挑戦してみてください。
作り方を調べたい方は、パソコンで"緑のカーテン"で検索を。自治体のホームページなど、細かく説明したページが多くありますので、参考になさってください。
もちろん、庭に木を植えることも、同様の効果が期待できます。落葉樹にすると、夏は葉が生い茂って日差しをさえぎり、冬は葉が落ちて日差しを取り入れることができますね。
打ち水も、地面にまいた水が蒸発するときに周囲の熱を奪い、気温を下げる効果があります。朝夕の涼しい時間に、日陰や風通しのよい場所で行うとよいでしょう。水道水を使うのはもったいないので、お風呂の残り湯や雨水などを使いましょう。
植物も、打ち水も、気温を下げる効果だけでなく、植物を見ること、水に触れることなどで涼しい気分になるという心理的効果も大きいと思います。
もう少し続きそうな厳しい残暑を乗り切るために、できることを取り入れて、少しでも涼しく過ごせるといいですね。
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