今週のコラム ガーデナーおんくらの愛しの野菜日記

7月14日 UP DATE

第23回 夏の朝のアサガオ


 夏の花といえば、ひまわり、百日草、ダリア、カンナ、マリーゴールド、サルビア…

 強烈な色彩の花々が、強い日差しに冴えて元気いっぱいのエネルギーを感じますね。

 私が、一番好きな夏の花は、何といってもアサガオです。

 朝起きて、真っ先に窓をあけ、今日は何個咲いたか、何色が咲いたか、数える。これぞ夏の喜び! 涼しくさわやかな朝の空気に注ぐ朝日に映えるアサガオの美しさ。毎年、この夏の朝の一瞬のために、かかさずタネを蒔きます。

♪ロンドンでは咲かないアサガオ

 アサガオは、タネも大きく、小学校で習うくらいですから、園芸の初心者向けの草花だと思っていたのです。ところが、どっこい海外ではなかなか咲かないらしいです。

 ロンドンやNYに住んでいた友達から、どうしてもうまくいかないと相談されて、アサガオの育て方を調べたことがありました。問題は、夜の長さにありました。

 アサガオは、短日植物といって、夏至を境に、夜が長くなることを感じて、咲くのです。ところが、日本よりも緯度の高いロンドンやNYは、下手をすると夜の9時ごろまで明るさが続きます。加えて、気候にも問題あり。アサガオは、熱帯アジアや熱帯アメリカ原産ですから、夏の暑さや日光が大好きなので、ロンドン・NYでは涼しすぎるのです。

 やはりアサガオは日本の夏にぴったり合った花なんですね。

♪日本でも咲かなくなったアサガオ

 でも、このごろはアサガオを買ったのだけれど咲かないというおうちが、日本でも増えているようです。学校ではうまくいっていたのに、夏休みに家に持ってきた学校の鉢は、とたんに花が咲かなくなった経験はありませんか?

 それはズバリ、夜が明るくなったのが原因です。住宅事情により、夜に真っ暗にならないところでは、うまく花が咲きません。マンションの通路やベランダなど、外灯が常に明るいところには、アサガオを置かないでくださいね。夕方になったらダンボール箱をかぶせて真っ暗な時間を多くしてあげると、早く花をつけさせることができます。

♪大輪アサガオを見にいらっしゃいませんか?

 アサガオは、江戸時代に一代ブームを呼びました。「変化アサガオ」といって、花びらが菊のように切れ込んでいたり、桔梗のようだったり、アサガオとは一見わからないような珍しい咲き方を愛でる人が増え、大変な高値で取引されたこともあったようです。また、「大輪アサガオ」といって、花の大きさを競う文化もあり、花の直径が19cm~23cm以上になるように肥培(ひばい:肥料をたくさんあげて大株に育てること)します。

 変化アサガオは、千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館の中にある「くらしの植物苑」にて毎年展示会があります。今年は8月8日から9月3日まで。「伝統の朝顔」展

 一見の価値ありですよ。

 大輪アサガオは、横浜朝顔会(おんくらも会員)が、本牧にある三渓園で毎年展示会を催します。今年は、7月26日から30日の5日間開かれます。開催時間は、午前9時から正午まで。お昼までには、しぼんでしまいますから、早起きしてくださいね。

 三渓園では、黄葉といって黄緑色の葉っぱに、花色は、黒鳩といってグレイの朝顔。それに団十郎などの茶色、その他、紫や空色の縞もよう、絞りなど、渋い色の朝顔が見られますよ。なお、その期間、朝、10時に並ぶと抽選で、アサガオの鉢がもらえます。押し花教室もあります。

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