今週のコラム
産婦人科ドクター吉田穂波の ママこそ美しくすこやかに

2012年2月7日 UP DATE

第25回 卒乳とママの体調変化

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 もうすぐ年度の変わり目。今、育児休業を取っていてもうすぐ仕事に復帰という方も結構いらっしゃいますね。

 仕事復帰と卒乳のタイミングを悩んでる方からご質問をいただきました。

 吉田先生こんにちは!昨年5月に赤ちゃんを出産し、今は育児休業中です。赤ちゃんはかわいい反面、復職がせまってきてなんだか勝手にイライラしておりましたが、先生のコラムを読んでパワーももらっています。

 「更年期」に関連して質問があります。復職にさしあたり、徐々に卒乳しなければならないと思うのですが、卒乳した友達が「頭痛やめまいなど、更年期みたいな症状に悩まされた」と言っていました。卒乳と更年期風の症状には関係がありますか?また、これをうまく防ぐ/乗り切る 方法があれば知りたいです。復職して頭痛やめまいが出るのは困るなと思っています。(めぐねこ)

♪卒乳で妊娠準備サイクルが復活

 まず、卒乳という言葉についてですが、「断乳」という言葉の方が一般的かもしれません。断乳には、辛く意志に反するというイメージが付きまといます。最近、母乳専門家の中でも卒乳という言葉が主流となってきたようですので、私もあえて卒乳と言う言葉を使います。

 めぐねこさんは、なんとかしてスムーズに卒乳して仕事に復帰したいと思われているとのこと、前向きですね! 卒乳で起きる女性の体の変化は、ホルモンの変化によるものです。

 頭痛やめまいが必ず起こることはありませんが、卒乳に伴って排卵を抑えていたプロラクチンという女性ホルモンが低下します。そして、再び妊娠できるように、女性ホルモンのサイクルが復活します。

 授乳中はホルモンの波がなく、比較的安定した体調だったのが、「妊娠準備のサイクル」が体に戻ってくるわけです。「体調が変化する」「ホルモンの波ができる」、ということを頭に入れ、妊娠前に女性ホルモンの変化に敏感で、PMS(月経前症候群)や月経困難症があった人は気をつけましょう!

♪胸を張って楽しもう!

 具体的には、自分の許容量の3割程度にセーブして仕事や家事をするということです。あまりタイトなスケジュールにせず、「あそび」「余裕」を作って過ごす、「今までどおりの体調でない」ことを当たり前ととらえる、身体を温める、ストレスをできる限り減らす(=したくないことはしない)、会いたくない人とは会わない、今決めなくてもいいことは決めない、などでしょうか?

 ・・・そんなに自分勝手にしてもいいの?こういう声が聞こえてきそうです。が、こうは思っても、女性はなかなかわがままを言えないもの。日本人女性は、「自己中心的?」と思うくらいでちょうどいいのではないかと思います。

 ワーク・ライフ・バランスと言いますが、家庭内でも家事を中心的にこなしている働く女性は、ダブル・ワーク。とても自分のことに使う時間はないのかもしれません。ちょっとくらい、自分のことにお金と時間を使って下さい。自分にごほうびをあげることで産まれる心の余裕が、周りへの明るさややさしさの源になりますから、胸を張って楽しんでいいのです。

♪家事と育児は別物

 先日、女性のキャリア継続について研究中の女性から、「家事と育児は別物」というお話を聞きました。同じように家事の範疇に入れられがちですが、育児はそれだけで大変な仕事なのです。

 また、男性は「育児=親としての教育、しつけ」ととらえるけれど、女性は「育児=ケア、お世話」となるとも。日々、保育園の支度をし、持ち物や準備にエクストラな用意が必要であればその対応をし、生協の宅配注文をし、おむつやトイレットペーパー、洗剤などの買い置きを補充する、もし子どもが熱を出したら、頼む人や預け先、受診方法などを素早く頭の中で組み立てる・・・マルチタレントな能力と感情労働を必要とされる育児は、それだけで、家事と同じかそれ以上の重労働です。家事と育児を分けて考えた方が、女性のUnpaidwork(無報酬労働)の大きさをうまくあらわせるとの彼女の考えに、全くその通りだと思いました。


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