経営ビジョンに、“存在を期待される企業”を掲げる本田技研工業(以下、ホンダ)。多様な人材が活躍する新しいホンダの確立に向けて、「女性活躍推進」への真の理解が必要でした。同社はこれを単なるダイバーシティ推進を超えた経営課題として、社内改革を実施。その最大の課題は「“数ありき”ではなく、活躍できる女性の数を増やすこと」でした。

上層部の意識変革から社内の風土を変える

ホンダでは本格的な女性活躍推進に向けて、社内の風土を変えることから着手しました。2015年、日経BP総研は全国の部長・室長・工場長以上および関係会社役員の計220人に、女性活躍拡大に向けた講演会を実施。政府の動きや法制度の解説、先進事例を紹介するほか、実際の現場を想定した演習で女性との具体的なコミュニケーション方法をレクチャー。

16年には課長相当職以下の管理者へも対象を広げ、継続的な研修により、ホンダに新しい風土と意識が生まれました。ホンダは女性管理職数を20年には14年の3倍、25年には9倍にすることを目標にしており、この達成も見えてきました。