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日経マネーDIGITAL

FP快刀乱麻

運用するより格安スマホ?!

2015年10月14日(水)

 スマートフォン(スマホ)の通信料、毎月いくらかかっていますか? 
 総務省の「電気通信サービスに係る内外価格差調査」によると、2014年度の東京の例で7022円となっています。利用状況にもよりますが、私の場合はだいたい7500円~8500円でした。世帯当たりだと2~3万円というケースもあるでしょう。

 よく考えると、これって高いですよね。ずっとデフレが続いていた中で、通信料だけは上がっています。携帯電話が普及したことによって、それまでなかった「携帯電話料金」が新たな家計の負担となり、それがスマートフォンになったことによってほぼ倍増。技術革新によってコストが下がったのではなく、逆に上がったというわけです。

 料金が高い理由として、携帯電話会社が3社の寡占状態にあって価格競争が行われてこなかったということ、料金体系が複雑で分かりにくく利用者が比較検討しづらいということが挙げられるでしょう。
 また、料金体系が利用実態に合っていないということもあります。私が利用していたNTT docomoの「xiパケ・ホーダイ・ライト」という料金プランは、1カ月あたり「データ通信料4700円で3GBまで使い放題!」というのがウリなのですが、実際に使った通信量を見てみると、1GBを超えたことはありません。平均すると0.4~0.5GBくらいでした。
ちなみにこの「パケ・ホーダイ・ライト」は2014年9月以降、新規に契約することはできなくなっていて、近いタイプのプランだと基本料金が2000円ほどアップします。

 そんな中、2015年5月から、スマホが他の通信会社の回線で使えないようにするための「SIMロック」の解除が義務づけられました。SIMというのは、スマホで通信するための情報が記録された小さなICチップ入りのカードで、スマホの内部に差し込んで使います。
 SIMロックが解除されたことによって、通信会社の乗り換えが簡単になり、選択肢も増えました。通信会社は大手3社以外にもあり、大手より大幅に安いサービスを提供しています。

 そこで私もSIMフリースマホ&格安通信会社への乗り換えに挑戦しました。格安スマホへの乗り換えは、端末を新規で購入する場合、格安なスマホ本体に格安のSIMカードが挿入されたものを購入する方法と、SIMフリーのスマホと格安通信会社のSIMカードを別々に買う方法があります。私は後者にしました。

 格安通信会社のSIMカードはネットで購入するケースが多いようなのですが、家電量販店と提携して店頭で購入できる通信会社があると友人から聞き、それを利用することに。スマホ本体は、その通信会社で利用できる機種の中から選びました。
 店頭での手続きにかかかった時間は1時間ほど。その日買ったSIMフリーのスマホにSIMカードを挿入してもらい、すぐに使えるようになりました。格安通信会社といっても回線はドコモのものを借り受けて使っており、つながらないといったことは一切なく、何の問題もなく使えています。

 肝心の料金ですが、基本通信量は月3GBまで使えて900円、音声通話サービスが700円の合計1600円。オプションで留守番電話サービス300円をつけても月1900円と、今までの約4分の1に下がりました。
 月5500円安くなったとして、年間6万6000円も通信料を圧縮できたのですから、節約効果は絶大です。

 資産を運用してお金を殖やすことも大切ですが、それより前に、家計のゆとりが確実に増す格安スマホへの乗り換えを考えてみてはどうでしょうか。

このコラムについて

 このコーナーは、日経マネー本誌やTV、新聞等でもおなじみの著名ファイナンシャル・プランナー各氏が毎週交代で執筆する辛口コラムのコーナーです。今の金融界をズバッと斬る直言から金融制度や消費者への提言、最近の金融ニュースの注目ポイント、またFPならではの役立つノウハウまで、幅広い内容を取り上げていきます。更新は隔週水曜日です。

馬養 雅子(まがい・まさこ)
馬養 雅子

 オフィス・カノン代表。ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)、一級ファイナンシャルプランニング技能士。金融商品や資産運用などに関する記事を新聞・雑誌等に多数執筆しているほか、マネーに関する講演や個人向けコンサルティングを行っている。「図解・初めての人の株入門」(西東社)、「キチンとわかる外国為替と外貨取引」(TAC出版)、「明日のことが不安になったら読むお金の話」(中経出版)など著書多数。


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