パブリックスピーキングは習得しうる “スキル”

 海外で通用するパブリックスピーキング、というと、英語を勉強しなければ!と考える人が多いものです。しかし、ノンネイティブである私たちにとって、ネイティブと対等に話せる英語力を養うのは至難の業。一方でパブリックスピーキングは、習得しうる“スキル”です。

 パブリックスピーキングの極意は、聞いている相手がたった一人の営業相手でも、何百人の聴衆でも、彼らの心を捉えて放さず、心を大きく動かす、ということです。実はそこに言語力はあまり必要ではありません。どの言語を使う場合でも、パブリックスピーキングのスキルの上達にフォーカスすることで、今あなたが持っている言語力のままで、異文化の人相手でも、格段に伝わりやすいスピーチを実現することができるのです。それこそが、グローバル・パブリックスピーキングです。

 本コラムでは、グローバル・パブリックスピーキングのコツをご紹介していきます。

「分かりにくい話」の共通点

 話しているうちに、別の話が派生して目指していた着地点とは違う方向に行ってしまったり、詳細を詰め込みすぎてメインポイントが分からなくなってしまったりして、全体としてごちゃごちゃした印象になってしまう、ということがありませんか?

 相手に伝わらない、分かりにくい話には共通点があります。それは、ロジカル思考に基づいた情報処理能力が抜け落ちてしまっている、ということです。

 戦略コンサルタントである筆者から見ると、優れたスピーチに必要なスキルは、「話し方」ではなく、「情報処理能力」です。

 言いたいことや、それにまつわる関連情報がたくさんある中で、聞き手にとって価値がある情報のみをピックアップし、情報のレベル感や種類によって仕分け整理し、体系的に並べ、アウトプットしていく。このような、ロジカルな情報処理能力が、優れたスピーチを作るうえで最も重要なことです。この部分が、スピーチ作りの8割を占めるといっても過言ではないと思います。

 だからこそ、ブレイクスルー・スピーキングでは、戦略コンサルタントならではのロジカル思考の手法をふんだんに取り入れたブレイクスルー・メソッドで、言葉や文化の壁を越えて伝わるスピーチ術を教えています。

 もちろん、ロジカル思考は一晩で身につくものではありません。しかし一つだけ、ロジカルな情報処理を行うためのコツをお話しするとするならば、それは、「情報を仕分けする」ということです。