人材開発担当の皆さんは、「社内講師」をうまく味方につけているでしょうか。

 ここでいう「社内講師」とは、「人材開発が主業務ではないけれども、社内で実施する研修に登壇する機会がある人」のことを指しています。つまり、

●自分自身の専門分野について、部門内・外、新入社員などに
 研修を行う講師
●研修内製化を進めていて、リーダーシップや階層別研修、
 ビジネススキル研修などにおいて社内講師を務める人

などです。

 こうした社内講師の皆さんは、教える内容についてたけているので、講師として抜てきされているわけです。「◯◯の分野について一番知識も経験も豊富である」「プロジェクトマネジメントについては社内で一番である」「この人のリーダーシップを学びたい」というような状況だからこそ、社内講師として活躍してもらうことになったはずです。

 それは、社内に存在する英知を継承し、他社にはない強みを生かす素晴らしいリソースなのです。

 ところが、研修内製化を進めている人材開発担当の方からよくお聞きするのが、次のようなお悩みです。

●社内講師は、教えている内容の分野においては優れているが、
 教えるのは決してうまくなく、ずっと一方的に話してしまい
 参加者が退屈している
●「参加者を巻き込んで双方向でお願いします」と依頼しても
 一向に変わらない
●経験もキャリアも自分より長い人なので、口出しできない
●専門的な内容を教えてもらっていて、内容が分からないから
 関われない

 その分野にたけていることと、教えるスキルがあるかどうかは、別の話です。 詳しくは、第37回「無意識を意識レベルに落としこむ」をご参照ください。ですが、それがなかなか分かってもらえない、ということのようです。