知的財産の保護が弱く、製品の同質化現象が深刻

 近年、欧米先進国との交流の深まりにより、海外のトレーニングや研修製品のほとんどが中国で展開しています。この動きを「C2C(Copy To China)」と呼びます。しかし、中国国内オリジナルの研修製品はまだまだ足りない状況です。

 一方で、知的財産への保護は中国各業界にとって悩ましいことです。特に、研修業界は対応できる法律がないので、保護と立証が難しいのです。これが原因で各研修会社が自社開発への投資意欲が衰え、研修製品の同質化現象が深刻になっています。

 現在、一部の研修会社がその緊急課題を認識し、「業界の知識財産保護連盟」の設立を呼び掛けています。

 各企業も研修会社も、これから研修製品の開発に注目しています。つまり海外製品の使用やコピーではない、「研修のMade in China」です。それをサポートするのは知的財産権の保護です。

 今後「微学習」利用と「研修のMade in China」の二つは研修業界の大きな課題です。「微学習」は研修の形式とツールであり、「Made in China」は中国の企業、中国従業員の人材開発に必要な研修開発力です。その二者がうまく結合すれば、今後中国の研修業界のレベルは確実にアップできるでしょう。

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薛 晴(せつ・せい) 株式会社ジェック マネジャー / 嘉顧企業管理諮詢(上海)有限公司 副総経理
薛 晴

 中国江蘇省無錫(ムシャク)市出身、文部科学省の国費留学生。上智大学大学院経済学博士前期課程修了。経営学修士(M.A)。主に流通、通信、IT関連、メーカー、サービスなどの業界の日系大手企業向けのコース開発、研修担当、及び人材戦略のコンサルティングに従事する。中国現地法人の立ち上げを経験し、現在上海駐在。上海を中心とした中国に進出した日系企業向け、人材戦略のグランドデザインから能力開発プログラムの設計、研究教育の実施、成果検証までのトータルコンサルテーションを提供する。
 「中国ビジネスヘッドライン」にて、コラム連載中(URL:http://www.chinabusiness-headline.com/author/setsusei/

※筆者の会社名および役職は執筆当時のものです。