株式会社ジェック マネジャー
嘉顧(ジャグ)企業管理諮詢(上海)有限公司 副総経理
薛 晴(せつ せい)

 今年の4月、中国研修業界の第11回年次大会が開催されました。Training Magazine社が第三者として公正、中立、専門の立場で毎年主催しています。中国全国各地の研修の専門家、企業、大学の代表および海外の専門家が2,000人以上参加しました。テーマは「インターネット時代における人材開発」でした。

 この年次大会はある意味で中国研修業界の風向計の役割を果たしていて、各レポート内容から最近の中国研修業界の特徴がわかります。いくつかを紹介しましょう。

インターネットが研修業界へ全面的に浸透している

 現在、研修に関するキーワードはほとんどインターネットと関連しています。「モバイルネット」、「モバイル学習」、「クラウド学習」、「O2Oモデル」などはもっとも注目されているキーワードです。

 その中で特に「微学習」という言葉がもっとも際立っています。「微学習」とはスマートフォンやタブレット端末を利用し、短時間でいつでもどこでも勉強することです。

 大手のIT会社が1回20分以内で、いつでもどこでも利用できる研修を提唱し、「軽、快、微」のコンセプトで研修アプリケーションを続々と開発しました。それが「微学習」のきっかけです。

 「微学習」はまず気軽に利用できて、「学習」というストレスがありません。また、その結果は人に見せられるので、利用者としては達成感と満足感が得られます。現在、中国のスマートフォンの普及率は74%、都市部で保有率はなんと93.1%になりました。「微学習」の波は止められないでしょう。

「パフォーマンス改善 」が中国で不人気の理由

 欧米では研修管理部門で注目されているパフォーマンス評価やパフォーマンス改善などのテーマが中国では冷遇されています。

 中国では研修管理部門がサポート部門なので、その業務は直接企業の業績と関連しないのです。研修管理部門も自分の責任が「人材育成」だけだと認識しています。したがって、研修管理部門は「パフォーマンス改善」などのテーマを避けたいのです。

 ある専門家がこの現象に対して、「中国の研修管理部門のレベルは海外の同業者と比べてまだ低い。研修管理部門がパフォーマンス改善に注目されるには3年~5年の醸成期が必要だ」と指摘しています。