日本語と中国語の両方で面接する

 そして、面接の時に使う言語と質問の仕方にもポイントがあります。弊社の場合は、業務上日本語が必須なので、面接の時は日本語と中国語交代で質問します。

 日本語で質問するときは、あくまでも日本語レベルのチェックです。職務に応じて、仕事に支障のないレベルであればクリアにしています。語学は仕事を通じて使えば使うほど上手になるからです。

 しかし候補者にとっては日本語は外国語です。いくら上手だと言っても自分の意見を完全に表現できない場合が多いです。また、日本語だけを使うと教科書通りの答しか返ってこない場合もあります。候補者の本音を聞くためには、やはり中国語を使うべきですね。

 質問の内容で、「○○できますか」という質問はしません。そのような質問をしたら、答は「はい、できます」に決まっているからです。

 中には、自分を大きく見せる人もいますが、「できる」の基準は人によってかなり違うので、その理解の行き違いが「できると言ってたのに、全然できない」ことを招きやすいのです。

 本当にできるかどうかを聞きたい時は、「Yes、No」の質問ではなく、「何ができますか?」と具体的に聞いたほうが良いようです。

 例えば、Wordのレベルをチェックしたいとき、「差込印刷をやったことがありますか?どういう場面で使ったことがありますか?」など詳細なことを聞くと、お互いの理解のギャップは生じません。

 面接は第一印象や日本の基準で人を判断しないほうがいいと思います。例えば、多少服装がビジネスっぽくない、笑顔が少ない場合、日本の基準では「礼儀を知らない、暗い」とすぐ判断するかもしれませんが、やはり、いろいろな角度の質問をして、その受け答えの内容により総合的に人柄を判断する必要があります。

 私が必ず聞く質問は「友達と比較し、自分の給料が低い場合はどうしますか?」です。少し意地悪に思えますが、その方がプレッシャーに遭遇したときの価値観がよくわかります。