株式会社ジェック マネジャー
嘉顧(ジャグ)企業管理諮詢(上海)有限公司 副総経理
薛 晴(せつ せい)

 今年の上海は7月に入っても梅雨明けの兆しが見えません。じめじめしたすっきりしない天気が続き、気温がジェットコースターのように上がったり下がったりしています。

 人々を翻弄するのは天気だけではありません。6月半ばから7月初めの3週間で、中国の株式市場の平均株価はまず5178点まで高騰した直後30%急下落、上海では上場株式企業の3分の1にあたる約1200社が取引中止となりました。その後政府の強硬策でなんとか暴落を食い止めたようですが…。

 このようなドラマチックな展開はどこまでいくか誰にもわかりません。正確に言うと、怖くて誰も予測したくないというのが本音のようです。2015年夏はきっと中国人の記憶に残る一度だけの夏になるに違いありません。

 さて、例年5、6月は中国では転職活動が盛んになります。求人側は良い人を採用したい、求職側は良い会社に入りたい、一見相反しない要望がなかなか両立できないのが実態です。

 日系企業側の採用の悩みは、「面接の時はやる気満々だが、入ったらすぐやめてしまう」、「できると言ってたのに、実は全然できない」、「面接で、中国人の応募者に何を質問すればいいのかわからない」などが挙げられます。

 一方、日系企業向けの人材仲介会社からは、「日本人の上司は日本語しか重視しない」、「顔や雰囲気で人を選ぶことが多い」、「中国の教育体制や学歴制度などがあまりわからない」などの話をよく聞きます。仲介会社も人を推薦する時に戸惑いがあるようです。

 上海に来てから丸2年、私自身何回も採用に関わったことがあり、クライアントから相談を受けることもあります。そこで、採用に関して感じたことを整理してみました。