石田 淳
株式会社ウィルPMインターナショナル 代表取締役社長兼最高経営責任者

 早いもので12月に突入しました。すでに忘年会の予定がぎっしり、という人もいることでしょう。大いに楽しんでほしいところですが、実際には「忘年」してしまってはいけません。しっかりと今年一年について振り返ってください。

 あなたは、今年の冒頭に、何か目標を立てたはずです。それは達成できましたか? 100%の達成は無理でも、どのくらい進捗したでしょうか? 達成できなかったとしたら、具体的にどこに原因があったのでしょう?

 そういうことを、書き出しながら明確に分析していきましょう。「済んでしまったこと、ましてや達成できなかった目標についてなど振り返りたくない」というスタンスでいれば、来年も同じことを繰り返してしまう可能性大です。

 目標を達成できる人は、決して「検証」をおろそかにしません。

 あるメーカーの営業部に、全く気質の異なる2人の課長がいます。A課長は、いわゆる豪放磊落タイプ。年間目標なども大きくぶち上げる傾向にあります。一方、B課長は几帳面で、無理な目標設定はしません。

 2人とも40代半ばの同年代ですが、若い頃はA課長の方が評価が高く、B課長については「頼りない」「線が細い」「営業に向かない」といった声がずいぶんあったようです。

 しかし、現在ではだんだん変わりつつあり、B課長の率いるチームに重要案件の担当が回ってくることが多くなりました。というのも、「B課長は、立てた目標をきちんと達成する」という認識が経営陣にも浸透してきたからです。

 対するA課長は、最初こそ威勢のいいことを言っているものの、最終的に成績にぶれがあり、数字が読めないのが最近の低評価につながっています。かといって、A課長が無能なわけではありません。営業能力は確かにあるのです。ただ、課長という責任ある立場にふさわしい目標の立て方ができていないのです。