石田 淳
株式会社ウィルPMインターナショナル 代表取締役社長兼最高経営責任者

 先日、私のセミナーに来てくれた男性から嬉しい報告を受けました。その男性は、行動科学マネジメント理論を活かしたダイエットで、半年の間に12キロの減量に成功。5年間その体型を維持しているというのです。

 そして、その体験を通して「結果を出すのにモチベーションややる気は関係ない」ということを実感し、仕事でも「良い行動を繰り返す」ことに焦点を当て、大きな成果を上げることができたと語ってくれました。

 ダイエットに成功するためには、食事調整によって摂取カロリーを減らすか、運動によって消費カロリーを増やすか、あるいはその両方を行うかしかありません。そして、いずれの場合にも欠かせないのが、「毎日、体重を量る」という行動です。

 私も健康管理の一環として、ほぼ毎朝、体重を量っています。体重計に乗る前から「昨日より500グラムくらい増えているだろう」といったことが、だいたいわかります。長年の習慣になっているので、日々の食事や運動がどのように影響するかというデータが、経験的に自分の中に蓄積されているからです。

 ある糖尿病専門医は、「血糖値を低めに安定させるために最もいい方法は、患者さん自らが毎日測定することだ」と述べています。その専門医の患者さんは、携帯型の測定器を購入し、毎食後の血糖値を測定し記録します。そして、3カ月ごとの診察時に持参します。それによって、医者が患者さんの状況を正確に捉えやすくなるばかりでなく、患者さん自身が「○○を食べると意外と血糖値が上がる」「○○を食べても大丈夫なんだ」と経験的に理解できるようになるといいます。

 「○○を食べると血糖値が上がる」ということがわかれば、自ずと血糖値のコントロールも可能になります。ところが、3カ月に1回、病院で測定するだけでは「何が原因で今回はこれほど悪いのか」「今回の数値が良かったのはどうしてか」ということを理解できないままに終わります。