生産性を上げるために最も重要であるはずの「業務プロセスの改善・工夫」が回答のトップになっている業界はサービス業だけです。

 もっとも、そのサービス業でも「残業の増加」で対応していると回答した企業が32.0%もあるのです。

 あなたが従事している業種や企業の規模は分かりませんが、いずれにしても正社員も含めた人材不足が深刻化していることは間違いないでしょう。

 「従業員が辞めない職場」とはどういうものなのかについて、誰もが真剣に考えなければならない時が来ています。

 多くの企業を見てきて、ビジネスの現場における意識が、最近、急激に変化したと私は肌で感じています。企業の採用担当者ももちろん、その変化は感じ取っています。

 新卒採用のための面談で、彼らが学生から聞かれることは主に以下の3つです。

 「残業はどのくらいありますか?」

 「ちゃんと仕事を教えてもらえますか?」

 「社内の人間関係はどんな感じでしょうか?」

 就職活動にあたって上昇志向をみなぎらせている学生など、もはやお目にかかれなくなっていると言ってもいいでしょう。

 学生たちが好むこの3つの質問には、今すぐあなたが取り組むべきことが明確に示されています。すなわち、部下の残業を極力減らすこと、ちゃんと仕事を教えること、好ましい人間関係を築くことです。これができれば、部下が辞めていく確率もぐっと減らせるでしょう。

 できることから着手し、新しい時代に適応した職場環境を構築しましょう。

石田 淳(いしだ・じゅん) 株式会社ウィルPMインターナショナル 代表取締役社長兼最高経営責任者
石田 淳

 米国のビジネス界で大きな成果を上げる行動分析を基にしたマネジメント手法を日本人に適したものに独自の手法でアレンジ。「行動科学マネジメント」として確立。その実績が認められ、日本で初めて組織行動の安全保持を目的として設立された社団法人組織行動セーフティマネジメント協会代表理事に就任。グローバル時代に必須のリスクマネジメントやコンプライアンスにも有効な手法と注目され、講演・セミナーなどを精力的に行う。趣味はトライアスロン&マラソン。2012年4月には、世界一過酷なマラソンといわれるサハラ砂漠250kmマラソン、2013年11月に南極100kmマラソン&トライアスロンに挑戦、いずれも完走を果たす。著書に、『8割の「できない人」が「できる人」に変わる! 行動科学マネジメント入門』(ダイヤモンド社)、『挫けない力』(清流出版)『教える技術』(かんき出版)、『会社を辞めるのは「あと1年」待ちなさい!』(マガジンハウス)、『組織行動セーフティマネジメント』(ダイヤモンド社)、『組織が大きく変わる「最高の報酬」』(日本能率協会マネジメントセンター)、『3日で営業組織が劇的に変わる行動科学マネジメント』(インフォレスト)、『短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント』(ダイヤモンド社)などがある。

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※筆者の会社名および役職は執筆当時のものです。