石田 淳
株式会社ウィルPMインターナショナル 代表取締役社長兼最高経営責任者

「健康維持のために毎朝ジョギングしよう」
「1日に30分でいいから英語の勉強をしよう」

 多くの人たちが、たびたびこんな決意をします。自分の人生をより良いものにするためにどんな習慣を持つべきなのか、みんな理解しているのです。ところが、たいてい計画倒れか三日坊主に終わります。

「今週はできなかったから来週こそは頑張ろう」
「気持ちはあるんだけど、なかなか時間が取れなくて」

 こんな言い訳をしながら、結局は「行動定着」までいたらないことがほとんどなのです。

 私たちが、なにか新しいことを始めようと思ったら、必ず「タイムマネジメント」の問題に突き当たります。毎日よほどヒマに過ごしているならともかく(そんな人は本連載の読者にはいないでしょう)、たいていの人は、目の前にある仕事をこなす時間すら足りずに苦しんでいます。

 そんな状況にあるにもかかわらず、「やる気さえあればなんとかなるだろう」と根性主義で始めてしまうから失敗するのです。

 冷静に考えれば、なにか新しい行動を増やすためには、古い行動を減らす必要があるということがわかるでしょう。

毎日の行動を洗い出して「劣後順位」をつける

 都内の法律事務所に勤めるY氏は、資格試験の勉強をするために、参考書を数冊買い込んで決意を新たにしました。

「顧客との打ち合わせが予定より早く終わったり、僕の毎日にはすき間時間が結構あるはずだ。それを利用すればきっとできる」

 しかし、実際には、参考書を開いて勉強するほどの時間はなかなかとれません。それどころか、アポ取りなど、すき間時間ができたらやらねばならない仕事が次々と発生します。だからY氏は、いつまでたっても本格的な勉強ができずにいました。

 あなたが、なにかいい行動を増やし定着させようと思ったら、あるいは、部下たちにそれを望むなら、タイムマネジメントについて考えなくてはなりません。

 そのために、まずは毎日の行動を徹底的に洗い出す必要があります。頭で思い出しているだけではダメで、書き出して見える化します。