たとえば、腕時計を心拍数計測機能が付いたものに替えてみてはどうでしょう。計測値をデータに残してくれるタイプなら、あとからその日の状況を見直すことができます。

 それによって、自分がどのような状況に置かれたときに、メンタルにどういう変化が表れているのかということがわかってきますから、過度な負担を前もって避けるという対策もとれるでしょう。

 私は、こうした腕時計に加え、「Spire」というウエアラブルデバイスを活用しています。ベルトなどに通して腰のあたりに密着させておくだけで、歩数はもちろん、姿勢や呼吸の状態を分析し、リアルタイムでフィードバックしてくれる優れものです。

 たとえば、ずっと座りっぱなしでいれば、立ち上がってストレッチをすることをすすめてくれたり、緊張して呼吸が浅くなっていれば、深呼吸をしてリラックスするようにアドバイスをくれるのです。

 私もビジネスで難しい打ち合わせなどが続けば、気づかぬうちにメンタルに負担を与えています。そこで、Spireから送られてきた指示に従って、いい状態に戻すということをしているわけです。

 Spireは、iPhoneのアプリを活用すれば、データ管理を行うなどより便利に使いこなすことができます。

 こうした便利なツールは、インターネットで簡単に手に入りますし、費用もせいぜい1万〜2万円というところです。居酒屋で愚痴をこぼし合うのをやめれば、すぐに捻出できる金額です。それを自分の心身のマネジメントのために投資してみてはどうでしょう。

石田 淳(いしだ・じゅん) 株式会社ウィルPMインターナショナル 代表取締役社長兼最高経営責任者
石田 淳

 米国のビジネス界で大きな成果を上げる行動分析を基にしたマネジメント手法を日本人に適したものに独自の手法でアレンジ。「行動科学マネジメント」として確立。その実績が認められ、日本で初めて組織行動の安全保持を目的として設立された社団法人組織行動セーフティマネジメント協会代表理事に就任。グローバル時代に必須のリスクマネジメントやコンプライアンスにも有効な手法と注目され、講演・セミナーなどを精力的に行う。趣味はトライアスロン&マラソン。2012年4月には、世界一過酷なマラソンといわれるサハラ砂漠250kmマラソン、2013年11月に南極100kmマラソン&トライアスロンに挑戦、いずれも完走を果たす。著書に、『8割の「できない人」が「できる人」に変わる! 行動科学マネジメント入門』(ダイヤモンド社)、『挫けない力』(清流出版)『教える技術』(かんき出版)、『会社を辞めるのは「あと1年」待ちなさい!』(マガジンハウス)、『組織行動セーフティマネジメント』(ダイヤモンド社)、『組織が大きく変わる「最高の報酬」』(日本能率協会マネジメントセンター)、『3日で営業組織が劇的に変わる行動科学マネジメント』(インフォレスト)、『短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント』(ダイヤモンド社)などがある。

株式会社ウィルPMインターナショナルHP
社団法人組織行動セーフティマネジメント協会HP
石田淳ブログ

email:support@will-pm.jp

※筆者の会社名および役職は執筆当時のものです。