平均寿命100歳時代が、現実問題として目の前に迫ってきています。長生きはおめでたいことのはずなのに「問題」という言葉を用いなくてはならないのは、生きるにはお金が必要だからです。65歳くらいまで頑張って働けば、その後は年金と多少の蓄えで何とかなるという、これまでのライフプランは音を立てて崩壊。私たちは、おそらく80歳を過ぎてなお、何らかの仕事をして生活を支えなくてはなりません。

 しかしながら、あなたが今やっている仕事が今後ずっと存在する確率は極めて低いはずです。AIの出現、グローバル化、人口減によるマーケットの縮小と、私たちを取り巻くビジネス環境は劇的に変化していくからです。

 また、これまで日本企業では、地位が重視されるような職能型の評価がなされてきましたが、これからは、「何をどれだけこなしたか」が問われる職務型評価へと変わってきます。つまり、できる職務がいろいろあるほど、生き残りが容易になってきます。

 あなたはこれから先、今のあなたを支えているのとはまったく別のスキルをどんどん身に付けていかねばなりません。

 もっとも、たいていのマネジャー世代はそんなことは理解しており、「今のままではまずい」と危機感を抱いています。しかし、多くが実際には何もできずに日々を過ごしています。学ばなくてはいけないということは分かっているけれど、忙しい毎日のなかでどう学んでいいのか分からないのです。

 これは、子どもたちの勉強も同様で、「うちの子は勉強しない」と嘆いている親の子は、決して勉強したくないのではなく、どうやって勉強したらいいかが分からないだけです。親がすべきは、勉強そのものを教えることよりも、勉強の仕方を教えてあげることです。あなたは、自分自身にそれをやっていかねばなりません。

 大人であるあなたが「どうやって勉強したらいいか分からない」と途方に暮れてしまうとしたら、その原因の大半は「続けられない」ことにあるはずです。時間がうまく取れなくて計画通りに進められないか、あるいは、最初は張り切っていたのに三日坊主で終わってしまうか……。

 結局のところ、大切なのは無理のない「習慣づけ」です。勉強というと、何か高度なことに取り組まなければならないと考えてしまう人が多いのですが、小さな学びを日々重ねていくことこそが求められているのです。

 特に、多忙な課長世代にとって、「小さなことから手を付ける」というスタンスは非常に重要です。

 例えば、英語学習であるなら「英単語を1日1個覚える」というところからスタートすればいいのです。それを「TOEICで850点以上取る」などと、自分にとって難しい目標を立てるから、「そんな時間がどこにあるんだ」となってしまうのです。

 そうやって学びを先送りにしている人よりも、ハードルを低くして気楽に始め、1年後に英単語を365個新たに覚えている人の方が優位なのは明らかでしょう。