細川:コンサバの人は少ないんでしょうか。

吉沢:今は減りました。今まで自分がいた業態ではないところで何かを変えて自分で生んで貢献していこうとすると、どんどんチャレンジしていかなくてはなりませんよね。だから、コンサバな人もアグレッシブな人に変わったんじゃないでしょうか。変わったなと私が感じたのは3〜4年前くらいからです。時間はかかります。

細川:お話を聞いていて意外に感じたのは、技術者の方がイノベーションをするということです。

吉沢:技術者の方がイノベーションしていますよね。技術だけでもないですよ。人事系でも社員制度やマネジャー以上の制度も大きく変えましたし、この3〜4年でマネジャーの人数も3割くらい減りました。

海外駐在員の制度も変えています。希望退職を募ったり、転籍や別の事業に移ってもらったりして、人数もスリム化しました。そういうことをずっとやり続けていますので、常に変わる会社なんだ、自分も変わらなきゃというマインドに社員も変わってきていると思います。

グローバル経験とは語学力があるかどうかではない

細川:先ほどグローバル経験がある人が多かったという話がありましたが、グローバル経験とはどういうものだとお考えでしょうか。

吉沢:グローバルにはいろんな意味があると思うんですが、富士フイルムは、世界中に販売拠点があり、現地でオペレーションをするノウハウはかなり持っていました。私もサウスカロライナ州の工場に9年いたのですが、そこで日本の技術を移転してカラーフィルムや、カラーペーパー、ビデオテープなど、いろいろなものを作ってもらっていました。

工場を作るとなれば、日本からエンジニアがたくさん行って、アメリカ人を使って技術を移転し、日本のいわゆる「ものづくり」を埋め込んで、それがきちんと回っていくような仕組みを作っていました。グローバル経験というのは、語学力だけの話ではなく、世界中で1960年代から50年近く積み重ねてきたオペレーションのノウハウを経験したことじゃないかと思いますね。

細川:そういうノウハウは、やはり行かないと身につかないですよね。

吉沢:絶対に身につかないですね。

細川:英語は自然と話せるようになっていくものですか?

吉沢:失敗しながら覚えるんです。慣れの部分は大きいです。一生懸命慣れようと努力するのが早道ですね。挨拶からですね。