直近の夢は3年で2,000億円を達成すること

細川:社長の夢はなんですか。

葉田:直近の夢はエンベデッド(組み込み)のマーケットを大発見したので、3年で2,000億円を達成することです。自社で成長するのは1,500億円くらいで、500億円くらいはM&Aを考えています。M&Aで成功しているのはJTや日本電産など1割程度だと思います。買収した会社のコアの能力や技術を見て、共有化してさらに発展させるような戦略を立てるのが私の仕事ですね。本業との相乗効果ですね。

細川: 2,000億円を達成するための、もうひとつの戦略はなんですか。

葉田:今までは周辺機器とアクセサリが4,000億円くらいのマーケットで800億円くらいだったのですが、エンベデッドのマーケット規模は1兆〜2兆円あります。くしくも関係会社3社の製品構成というのが、SSD、マザーボード、インダストリアルPCでした。大手はどんどん撤退していく中、我々は逆に力を入れていました。技術力が優勢であることは、この3社のオリジナルのパーツ、パーツでわかります。それから、自社生産なので小回りが利く、コスト競争力も現在の業績の、経常利益率10%、ROA8%を超えている企業に足していくだけですから、圧倒的に販管費が低いわけですよね。それよりも何よりもずっと周辺機器をやってきて、OSや、CPUのバグに対してサードパーティの機器が動かないといわれる中で、カスタマーサポートをきちんとやってきました。そういう文化があって、カスタマーサポートをとことんやるということと、新しい技術との擦り合わせなので、毎日トラブルが起こるんです。これを解析して、ちゃんと工場のラインが止まらないようにハードウエアを作り上げているということが一番大事だと思っています。

葉田:既存システムの延命や旧OSのパソコンの安定供給などもしているんです。例えば、フロッピーディスク付きのパソコンでロボットを動かしている大手自動車メーカーさんには、USBフラッシュメモリをPCがフロッピーディスクと間違えるエミュレートSDというのを作って納品しました。ティア1(一次サプライヤー)の会社さんからもハードウエアはすべてお願いしたいと言われています。

細川:まさにサービス業ですね。困っているお客様が必要としているものを提供しているわけですから。

葉田:おっしゃる通りですね。

細川:肝は人材なのでしょうか。

葉田:お客様に弊社グループの製品を使って喜んでいただこうという気持ちですね。絶対に裏切らない、逃げないことです。そして、困っていることを解決して、安定稼働していただくことです。ただ、新しい技術ばかりなので、本当にトラブルばかりです。それを試行錯誤しながら解決する、その繰り返しです。

細川:そうなると、すごい展開になりますね。

葉田:そうですね。海外も始まりましたから、面白くなっていくと思います。