2017年、大学生の就職活動は、1日だけのワンデーインターンで盛り上がったが、「学生に自社のことをもっと知ってもらいたい」という企業や、「事業内容をもっと知りたかった」という学生も多かった。

 「日経BP総研 PBLプロジェクト」も、少なすぎる企業と学生との接点を持たせることができないかと、2014年から始まったプログラム。日経BP総研マーケティング戦略研究所が主催する「ダイバーシティ&イノベーションフォーラム」に参加している企業と大学をマッチング。従来のインターンとは違ったコンセプトが、大学、企業双方から期待が集まっている。

 PBL(Project Based Leaning)とは、課題解決型学習のこと。いま大学の授業に盛んに取り入れられているアクティブラーニングの1つで、企業や自治体などが抱えている課題について、学生たちがその解決策を考え、企業側に提案するというものだ。

 このPBLプログラムは、3つのステップからなり、まず、最初にオリエンテーションがある。事業内容や事業課題、労働環境などについて企業から学生に細かい解説が行われ、学生に考えてほしいテーマが発表になる。

 続いて、第三者のファシリテーターの指導のもと、学生が主体となって、グループでテーマについて調査、ディスカッションを行い、学生ならでは提案 にまとめていく。

 そして、グループで練り上げた提案を、より具体的にわかりやすく、企業に向けてプレゼンテーションする。

 この1カ月という期間の中で、企業は、学生たちのフレッシュなアイデアや真摯な取り組みなどに触れられ、学生は、より深くの企業の事業内容や、抱える課題を知ることができる。

 学生の成長ぶりには、目を見張るものがあり、「彼らのアイデアが事業化された事例も出てきている。また、PBLで訪れた企業に就職活動を行い、採用されるケースも出てきている」(PBLプロジェクト事務局)。

 2017年は、15大学、17企業による組み合わせで、PBLプロジェクトが実施された。詳細記事を掲載した日経WOMAN別冊『女子高生のための大学進学バイブル2018』(日経BP社)も出ており、学生たちの奮闘ぶりや企業の学生やプロジェクトへの期待を読み取ることができる。

以下、参加大学と企業、課題となったテーマを掲載。
(リンクで掲載記事を閲覧できる)

(1)東京理科大学×ジョンソン・エンド・ジョンソン
「高齢者を寝たきりから救う! 多職種連携の促進策を提案」

(2)東洋大学×建設技術研究所
「建設技研のファンを増やし、知名度を向上させる」

(3)東洋大学×ウイングアーク1st
「さまざまな情報やデータを分析、可視化して価値のあるものへ」

(4)早稲田大学×横河電機
「『ダイバーシティ×センシング』TOKOGAWAの『測る』技術で、そこに関わる人がHAPPYになるビジネスを提案」

(5)東京都市大学×日立システムズ
「『ダイバーシティの観点から女子学生の応募者を増やす』施策を提案」