手に取って見られる「紙のよさ」が奏功

 最近はWebサイトでのオウンドメディアなどで広報活動を行う企業も多いが、「やはり、書籍には紙ならではのよさがある」と信長氏、前星氏は声をそろえる。「デジタルなものは拡散するにはよいですが、書籍のように手に取って見られるものを渡されると社員も学生もうれしいと思います」(信長氏)。

 会社図鑑の効果は学生以外にも広がっている。学生の家族が、わが子の入社する会社について深く知ることができるのもその一つだ。また「社員にとっては、会社図鑑を読んであらためて『こういう機械もあったなあ』という気づき、弊社の強みの再確認という効果もありました」と前星氏も付け加える。

 この会社図鑑は、全国の小学・中学・高校・大学、図書館にも寄贈した。ある学校の教員からは「子どもに職業意識を持たせる教材として最適。教育現場でも利用できる」という声も届いた。ほとんどの情報をネットで入手できる時代に、あえて「紙の絵本」で企業の姿を伝えたのが奏功した、と信長氏はコメントする。

 絵本の制作により企業の認知度向上とイメージアップに貢献し、リクルーティングやインナーブランディング、そしてキャリア教育にも効果を発揮した一例と言えるだろう。

市販したハードカバー版を手にする信長氏(右)とソフトカバー版を持つ前星氏
市販したハードカバー版を手にする信長氏(右)とソフトカバー版を持つ前星氏
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大塚 葉(おおつか・よう) 日経BP社 カスタム事業本部 カスタム企画部担当部長
大塚 葉 日経BP社入社後、「日経PCビギナーズ」発行人兼編集長、日経ビジネスオンライン、日経WOMANプロデューサー、日経BPコンサルティングカスタム出版本部第二部長などを経て現職。近著に『社史・周年史が会社を変える!』(日経BPコンサルティング刊)。

※筆者の会社名および役職は執筆当時のものです。