企業と大学の担当者が一堂に会するPBLセミナーを開催

 日経BP総研マーケティング戦略研究所では、2014年に「ダイバーシティ&イノベーションフォーラム」を発足させた。女性活躍を第一歩としてダイバーシティマネジメントを推進することが組織にイノベーションを生み出すうえで不可欠であり、企業価値向上につながるという思いから始まったこのフォーラムも本2017年度で4期目を迎える。

 このフォーラムの特色は企業のみならず大学も参画していること。教育現場も巻き込みつつ、大学から企業への接続も支援し、「採用」「育成」「登用」のそれぞれの局面においてダイバーシティを推進すべく事業を展開している。

 5月17日には、2017年度フォーラムの初回企画である「PBLセミナー&フォローアップ講座」が開催された(東京・お茶の水)。今回はPBLセミナーについてお伝えする。

講演する麓所長
講演する麓所長

 PBLとは「プロジェクト・ベースド・ラーニング」の略で、問題解決型教育プログラムと呼ばれている。これは学生に課題を与え、その解決を目標に学生が主体的に解決策や提案を行うことを通じて発見や気づきの機会を提供するものである。

 現在、教育界では、教員による一方向的な講義形式の伝統的な学習ではなく、学習者の能動的な学習を取り入れた教授・学習法「アクティブ・ラーニング」の重要性が指摘されているが、PBLはその一つの手法である。

 当研究所のPBLは、企業の課題に対して、学生がファシリテーターとともに業界研究や当該企業の研究などを重ねながら解決策をプレゼンテーションするというプログラム。これまでの3年間で、学生の提案が企業の施策として採用される実績も出てきた。また当該学生がその企業に就職する例も出ている。

企業・大学担当者など約30人が参加。同研究所の加藤より昨年の実績報告。
企業・大学担当者など約30人が参加。同研究所の加藤より昨年の実績報告などが説明された。

 今回のPBLセミナーは、2017年度フォーラムに参加する企業と大学の担当者が一堂に会し、PBLを実施する意義を相互に理解することを目的に開催された。通常、PBLは一つの会社と一つの大学がマッチングされるが、より多くの企業・大学と情報を共有したいという参加者の要望があり、2回目から企画された。

 この日は、日経BP総研マーケティング戦略研究所長である麓幸子の講演から始まった。タイトルは「ダイバーシティ推進と2020年に求められる企業及び大学像」。