11月24日(金)に開催した第5回ダイバーシティ&インクルージョン研究会(http://diwo.jp)のテーマは「生涯現役時代の50歳からの働き方とは」でした。祝日と週末の合間の平日に開催したにもかかわらず、告知とともに通常よりはるかに早く参加申し込みが入り、30名の会場に40名の超満員状態となりました。内容は以下の通りの2部構成でした。

第5回 「生涯現役時代の50歳からの働き方とは」
Part1 役職定年制度を考える (本人の本音、会社の悩み)
◎研究会メンバー役職定年者
・役職定年とモチベーション
・会社への要望、本音

Part2 50代からの再就職、転職事情 (現実の厳しさ)
◎キャリアコンサルタント 山岡正子
・自分自身の体験 (年収ダウンと価値観、人生観の変化)
・ハローワークでの実態 (50代の求人内容と給与)
・再就職できる人、できない人

 40人の参加者のうち、50代が15名ほど、あとは20代~40代でした。この研究会の参加資格は企業でのダイバーシティ&インクルージョン推進の担当者。人事・人材開発部門、ダイバーシティ推進部門、労働組合幹部の方々です。今回は半分以上が、労働組合の方々でした。40代後半から50代は「自分事」のテーマですが、20代・30代の方々も参加していたのは、会社で身近に増える50代のことを知りたいということが動機だと思います。また、生涯現役時代になった今、自分も未来には必ず向き合わなくてはならないことだからでしょう。

 今回の発表は、研究会メンバーかつ、植田道場メンバーである50代後半の二人の女性に登壇を依頼しました。かなりシビアなテーマだけに心配だったのですが、彼女たちが快く引き受けてくれたことにより、とても有意義な研究会となりました。二人は働く50代後半の生々しい声、思いをそのまま正直に伝えてくれました。男性だったら、これほどの本音は話してもらえなかったかもしれません。

自分の居場所と目標を見つけられたらイキイキ働ける

 Part1の「役職定年制度を考える」では、発表者Aさん自身の話と、Aさんの周囲にいる役職定年者へのインタビューをまとめたものでした。Aさんの場合は2年前、役職定年で人材開発部門の部長職を解かれ、同時に全く違う部署へ異動になりました。自分の社内での立ち位置や役割に非常に戸惑いを感じたそうです。いわゆるラインから外れたのだから現管理職の邪魔をしてはいけない、ではどのような立場で何をすることがいいのかという不安。しばらくはもんもんとした日々が続いたようです。

 しかし、彼女の場合はキャリアコンサルタントの資格を活かして社員研修をしていたこともあり、社員のモチベーションの応援する役割を見つけ、自分の働くうえでの目標、方向性を見いだせて、イキイキと働けるようになったとのことでした。Aさんと同じように、管理職を降りた時に、自分の専門的な分野で会社に貢献していく役割を見つけ、意識を切り替えられた方は、イキイキ働いているそうです。しかし、そういう人たちばかりではありません。