植田 寿乃
キャリアコンサルタント/ダイバーシティコンサルタント

 私が企業向けに実施している「モチベーション・リーダーシップ2日間コース」は16年間続いています。今年も本当に数多くやりました。毎回、20〜24名の受講生は、世代、男女の割合も異なります。そして、やるたびに受講生たちの気づき、反応、変化に驚きます。そしてこの場こそが、皆さんの会社の縮図であることに気づきました。ここで私が気づくことこそが、実は業界に関係なく通用する、ダイバーシティ&女性活躍推進の実態、実情そのものです。

 同じ会社なのに、研修に参加する受講生の男女比率や年代によって雰囲気や参加意欲に大きな違いが出ることは、実は社内のダイバーシティ推進や女性活躍推進の格差をなくす必要性があることの警鐘のように思います。

働き方改革についていけない45歳以上の企業戦士

 女性が少ない業界だし、自分の部署は男性ばかりなので、「女性活躍推進」を見ないふりをして通り過ぎてもどうにか許されていた45歳以上の企業戦士たちも、最近はかなりの確率で危機感を持っているようです。自分の仕事観や人生観の崩壊を意味しているからでしょう。

 「モチベーション・リーダーシップ研修」のグループ共有の場面で、この世代の男性たちから出る以下の発言は彼らの心の本音のようです。
「仕事は結果がすべて……そう教わってきたし、今でもそう思う」
「仕事は趣味や遊びじゃないんだから、やりがいとか、活き活きとか言うのがおかしい」
「一人ひとりが自分の役割を果たして結果を出せば、仕事なんてそれで済むこと」
「モチベーションで結果が変わるなんてありえない。自分のモチベーションなんて気にしたことはない」
「会社でキャリアビジョンとか言ってるの新入社員だけだ。そんなの持ってる人を知らない」
「仕事やっていて楽しいなんて思うのは真面目に働いていない証拠。皆、嫌だけど働いている」
「金があれば、働き続けようと思う人なんていない」
「仕事のあとのストレス解消は、飲みニケーションに限る。毎日1杯目のビールのために頑張ってる」
「体や心が弱いやつに仕事は無理、教えたってできっこない。辞めたいやつは辞めさせればいい」
「勝ち組になれるうちは頑張るけど、負け組に入ってしまったら適当にやる」
「部下に対していい人やったって、仕事はうまくいかない。憎まれようが結果を出せば勝ち組」