時間制約があるからこそ、どんどん工夫できる

 「時短勤務のまま管理職となって、前よりももっと工夫をするようになりました。自分がいない時に、メンバーが困らないようにどうすればいいのか。連絡ノートをつけたり、会議のやり方も工夫したりしました。その結果、安心して、いろいろなことができるようになりました。土日は野球を頑張る息子の応援、小学校の横断歩道のママ当番ももちろんやっています。有給休暇を取って自己研さんに励むこともあります。その時は、会社のことはもちろん忘れます。本当に何かあったら連絡がきます。私がいちいち仕事の状況を確認しなくても、メンバーに任せているし、彼らとはしっかり信頼関係がありますから」

 彼女は40代半ばのベテランワーキングマザー管理職です。彼女の場合は、時短勤務で遅めの出社にし、朝を子供&家族との時間に充てています。子育ての充実期と、仕事の充実期が重なってきて、エネルギーも増しています。彼女の下で、男性、女性のメンバーがどんどん育っています。同じくらいの年代の男性管理職は、なぜ、彼女のように働き、生きることができないのでしょう。男性だから?

 私たちは「働き方改革」のロールモデルが身近にいることに気づかなくてはなりません。子育てと仕事を両立しながら、イキイキ働くワーキングマザーの姿こそが、すべての人たちにとって、これからの働き方の原点です。そして、時短で頑張るワーキングマザー管理職がもし社内にいるなら、彼女たちこそが、現在の管理職全員のロールモデルであることに気づくべきです。

 そんな女性たちが身近にいる私は、とても幸せ者かもしれません。皆さんの会社を見回してください。働き方改革のロールモデルはいますか?

植田寿乃氏のセミナー
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2017/12/5東京 目からウロコの『働き方改革』実践ポイント
2017/12/13大阪 成果に繋がる「働き方改革&ダイバーシティ戦略」重点事項
2018/2/15・16東京 女性リーダー・エンカレッジ(応援)研修

植田 寿乃(うえだ・ひさの) キャリアコンサルタント/ダイバーシティコンサルタント
植田 寿乃

 キャリアコンサルタント/ダイバーシティコンサルタント。IT業界の人材育成を目的に有限会社キューを設立。その後、人材開発業界に転身。「モチベーション・リーダーシップ」「経営陣、管理職の人間力アップ」「女性と組織の活性化」「メンター育成」に取り組み、各種オリジナルカリキュラムを開発し、研修・講演を実施。著書に『「女性を活かす」会社の法則』『キャリアセレブになる36の秘訣』『30歳からの幸せなキャリアの見つけ方』など。

※筆者の会社名および役職は執筆当時のものです。