しかし、20代・30代の男性部下に対してはどうでしょうか?

・男性は放っておいても自立心をもって、自分で成長する
・ライバルと切磋琢磨して、キャリアアップしていく
・評価され管理職になっていくことを望んでいる
・イクメンとか言っているけれど、優先順位は仕事が一番
・会社に対する忠誠心も女性よりははるかに強い……

 こういった、昭和育ちの企業戦士には当たり前の常識が、今や通用しません。

 「今の50代男性管理職の姿を見て、あれが自分の未来かと思ったら、ぞっとします」

 「仕事だけの人生で、給料が増えてポジションが上がったとしても、家族との関係が終わってるなんて僕は嫌ですね」

 昭和企業戦士の姿は、彼らにはロールモデルと映っていないどころか、反面教師になっています。ロールモデルとなる人がいないゆえ、20代・30代の男性たちは自分のキャリアの方向性に戸惑い、目標を見いだすことができません。仕事の面白さも分からず、充実感も得られず、成長もできなければ、その組織にこれから40年近くいること自体に疑問を感じることでしょう。また、今どき、昭和時代のマネージメントで「体育会系飲みにケーション」で関わられたら、ますます嫌気がさすかもしれません。

 40代・50代の男性の皆さん、あなたは20代・30代男性たちのロールモデルになっていますか? 20代・30代の部下、後輩たちに仕事の面白さや充実感を教えていますか? 自分の若い頃の武勇伝や自慢話と説教を飲みにケーションでしているだけではないですか? 彼らをしっかり育てていますか? まさか、昭和時代の「鍛える、しごく」「俺の背中を見て覚えろ」こんなことをやっていませんね?

 4月に新入社員が各部署に配属されました。彼ら、彼女らがどう働き、どう成長していくかは、実は、40代・50代の人生の先輩たちの働き方、生き方が重要な影響を与えていくことに私たちは気づかなくてはなりません。

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植田 寿乃(うえだ・ひさの) キャリアコンサルタント/ダイバーシティコンサルタント
植田 寿乃

 キャリアコンサルタント/ダイバーシティコンサルタント。IT業界の人材育成を目的に有限会社キューを設立。その後、人材開発業界に転身。「モチベーション・リーダーシップ」「経営陣、管理職の人間力アップ」「女性と組織の活性化」「メンター育成」に取り組み、各種オリジナルカリキュラムを開発し、研修・講演を実施。著書に『「女性を活かす」会社の法則』『キャリアセレブになる36の秘訣』『30歳からの幸せなキャリアの見つけ方』など。

※筆者の会社名および役職は執筆当時のものです。