植田 寿乃
キャリアコンサルタント/ダイバーシティコンサルタント

「もう男らしい男は世の中にはいないんでしょうかね? 今年の学生も男性は草食ばかりです」
「うちの会社に入社試験には草食男子しか来ていませんよ。どこでいつになったら肉食男子に会えるのか?」
「面接で、女子学生はみんなすごくしっかりしているのに比べて、男子学生たちは中学3年生レベルですよ」
「男性は想定外の質問をされると答えられないんですよね。シャイというか黙りこくってしまいます。はにかむような笑顔はいいんですけどね……」

 この1年、人事部長たちから聞く、入社面談での草食男子系のトピックは後を絶ちません。私の受講生は男性の場合は管理職研修に参加する30歳以上が多く、20代男性たちを教える機会はほとんどありません。ましてや新入社員の草食男子とは会うこともないため、草食新入社員に関しての情報は、人事部長や受講生の男性管理職たちからの間接的なものばかりです。

 数年前まで女性部下で悩んでいた男性管理職の、一番大きな悩みは実は草食男子。しかも新入社員の草食男子だったりします。私自身10年前くらいから感じていた男性の草食化、女性の肉食化は、私の想像を超えて、日本中に拡大し、収まる気配は全くなさそうです。

「青春時代にスポーツをやっていた男性=体育会系肉食男子」の幻想

 某スポーツ用品メーカーも、最近では総合職での採用が男性よりも女性の方が多いとのことで、質問してみました。

私「御社はスポーツマンやスポーツウーマンが受けにくる会社ですよね。だったら、男性はラグビーをやっている五郎丸さんのようなイメージの肉食男子ばかり来ているのでは?」

担当者「とんでもない。体はいかつくてがっしりしていても、心は全員草食ですよ。入社式に男性たちには母親がついて来ていますから」