キャリアビジョン「でっかち」で、自己中な20代

「やりたいことと違ったので、時間の無駄なので辞めます」
「この会社では自分の未来を描くのは難しいと感じたので辞めます」

 入社3年以内で会社を辞めてしまう20代が増えています。新卒が売り手市場になってきた最近では、その傾向も加速しているようで、新人教育の途中で辞めてしまう人すら出てきています。10年以上前から大学ではキャリア教育が始まっています。今は中学校からあるそうです。この、学生に対するキャリア教育の弊害が、若い世代のすぐに辞めてしまうことにつながっているのではと最近感じています。

 学生時代に自分の未来図をあまりにも固定的にしかも小さく決めてしまっていて、それ以外は受け入れられなくなってしまっています。まだ仕事をちゃんと覚えてもいない時点で辞める決断をしてしまう20代や、自分のキャリアビジョンに執着して転職を繰り返す20代は、本人にとっても会社にとっても大きな悲劇です。

 彼らの問題は会社の役割・仕事とは全く違うところに自分のキャリアビジョンを描いてしまっていることです。私たちは誰でもやらなくてはならない役割(青丸)を持っています。その中に自分のキャリアビジョン(赤丸)を見い出せるか、これが実は一番重要です。

 20代に限らず、転職を頻繁に繰り返す人は、目の前にある仕事とは全く違うところにキャリアビジョンを描いている傾向があります。私自身、40代は目の前の仕事とは違うところにキャリアビジョンを描いていたように思います。しかし、50代になった時に、目の前の仕事、私が求められている役割の中に、私の未来の可能性や夢を探すようになりました。そして、それが見えてきた瞬間から、入っているすべてのスケジュールの仕事が面白く感じられ、前向きに積極的に取り組めるようになりました。